第10回 杉浦大介氏が選ぶ!MLB序盤戦のサイ・ヤング賞、新人王に挙がる選手は誰だ?!2016年06月10日

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【目次】
[1]圧巻の投球を見せるセールとカーショウ
[2]序盤戦の新人王はマザラとマッツ!

 前回に引き続き、今回は独断で選んだ序盤戦のサイ・ヤング賞投手と新人王として推したい選手を紹介していきたい。

圧巻の投球を見せるセールとカーショウ

■サイ・ヤング賞
【ア・リーグ クリス・セール(ホワイトソックス)】
9勝1敗、防御率2.26

 5月24日のインディアンス戦でついに初黒星を喫したが、セールはそれまで9勝0敗、防御率1.58と無敵の快進撃を続けていた。継投策が全盛の現代において、最初の9先発中8戦で7イニング以上を投げ、3戦で完投勝利。27歳の痩身左腕の序盤戦の働きには、まさに“支配的”という表現が相応しかった。

 その他、ホセ・キンタナ(ホワイトソックス/5勝3敗、防御率1.98)、ダニー・サラサール(インディアンス/5勝3敗、防御率2.39)も優れた数字を残している。ただ、絶対的なライバルは見当たらないだけに、今後もセールはサイ・ヤング賞の本命的な存在であり続けそうだ。

【ナ・リーグ クレイトン・カーショウ(ドジャース)】
7勝1敗、防御率1.56 

 カーショウが先発の日は10勝1敗、ほかの投手が投げる日は17勝23敗というドジャースの成績がこの投手の価値を証明している。全試合で7イニング以上を投げてきた安定感と支配力は、“大エース”の呼称にふさわしい。特に5月は絶好調で、5勝0敗、防御率0.91。特筆すべきはこの月の6度の先発機会では42イニングで65奪三振、わずか2四球だったこと。シーズンを通じて105奪三振、5四球と21/1という三振/四球率はまさに驚異的だ。

 過去のメジャー史上最高の三振/四球率は、2014年のフィル・ヒューズ(ツインズ)の11.6/1。この数字と比べても、序盤戦でのカーショウの凄まじさが伝わってくるというものだ。

 もともと投手有利のナ・リーグでは、優れた成績を残している先発投手は他にも数多い。ジェイク・アリエッタ(カブス/9勝0敗、防御率1.72)、ジョニー・クエト(ジャイアンツ/7勝1敗、防御率2.38)、スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ/8勝0敗、防御率2.79)、ノア・シンダーガード(メッツ/5勝2敗、防御率1.94)・・・・・・しかし、今季ここまでに関しては、カーショウと比べると他のどの投手も色あせて見えるのが事実である。

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