第1回 【小関順二のドラフト指名予想】中日ドラゴンズ編2015年10月06日

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【目次】
[1] 高橋純平を指名する胆力があるか
[2] 地元の木下 拓哉(トヨタ自動車)が狙い目か

中日ドラゴンズ 今季戦績

 142試合 61勝77敗4分 勝率.442 セ・リーグ5位(10月5日現在)

高橋純平を指名する胆力があるか

高橋 純平(県立岐阜商)

 1950(昭和25)年の2リーグ分立後、中日がBクラスになったのは2014年まで20回。巨人の7回に次ぐ少なさで、伝統球団の阪神29回と比べてもその少なさが際立つが、その安定ぶりに黄色信号が点滅している。今年は3年連続Bクラスが決まり、68~70年以来のワーストタイの記録となってしまった。

 抜本的対策に遅まきながら乗り出したフロントがやろうとしていることは新旧交代。まず、40歳を越える川上 憲伸が戦力外。小笠原 道大(2015年インタビュー【前編】 【後編】、和田 一浩2014年インタビュー、谷繁 元信(選手兼任監督をやめ監督専任になる)、51歳の山本 昌の引退も決まり、来季42歳の岩瀬 仁紀の去就も微妙である。それらを把握した上で来季投手陣は次のように予想できる。

■先発……吉見 一起、大野 雄大、若松 駿太、山井 大介
■リリーフ……田島 慎二、又吉 克樹(2013年インタビュー【前編】 【後編】岡田 俊哉福谷 浩司、祖父江 大輔、浅尾 拓也2011年インタビュー2012年インタビュー

 日本人選手だけで考えるとかなり手薄で、期待の若手・中堅も鈴木 翔太(来季21歳)、濱田 達郎(22歳)、野村 亮介(23歳)、西川 健太郎(23歳)、小熊 凌祐(26歳)しか思い浮かばない。特に不足しているのが先発タイプ。ドラフトで誰を指名するのか――答えは「即戦力」と返ってくるのが当然だが、2011年以降、高校卒は11年=武田 翔太(ソフトバンク1位)、上沢 直之 (日本ハム6位・2012年インタビュー 2015年インタビュー【前編】 【l後編)、12年=大谷 翔平(日本ハム1位・関連記事)、藤浪 晋太郎(阪神1位)、13年=松井 裕樹(楽天1位)、14年髙橋 光成(西武1位・2014年インタビュー【1】 【2】)が早くから頭角を現している。高校卒の選手は即戦力の要素も加味して評価しないといけない時代になったと言っていい。

 今年の高校生で、2年目までに一軍に定着する可能性を秘める“即戦力候補の先発タイプ”は高橋 純平県立岐阜商・2015年インタビュー【前編】 【後編】)しかいない。高橋を入札する胆力、あるいは将来を見通す眼力があるのかという問題だが、中日は眼力以前に重複を避けるクセがある。08年の統一ドラフト以降の1位単独指名(いわゆる一本釣り)は10年大野 雄大、12年福谷 浩司、14年野村 亮介と3回ある。高橋には複数球団の入札が考えられるので、この段階で高橋入札の可能性は低くなる。

プロ野球ドラフト会議2015特設サイト

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プロフィール

小関 順二
小関 順二
  • 出身地:神奈川県横須賀市生まれ。
  • ■ プロ野球のドラフト(新人補強)戦略の重要性に初めて着目し、野球メディアに「ドラフト」というカテゴリーを確立した。ストップウオッチを使った打者走者の各塁走塁、捕手の二塁スローイングなど各種タイムを紹介したのも初めてで、現在は当たり前のように各種メディアで「1.8秒台の強肩捕手」、「一塁到達3.9秒台の俊足」という表現が使われている。
  • ■ 主な著書に『プロ野球問題だらけの12球団』(年度版・草思社)、『プロ野球スカウティング・レポート』(年度版・廣済堂あかつき)、『ドラフト物語』(廣済堂あかつき)、『野球力』(講談社+α新書)、『プロ野球サムライたち』(文春新書)などがある。
  • ベースボールファン(有料コラム)では、「野球を歩く」を寄稿、野球ファン必見の野球歴史コラムを配信している。 
  • 小関順二公式ブログ

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