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- 【小関順二のドラフト指名予想】読売ジャイアンツ編
第9回 【小関順二のドラフト指名予想】読売ジャイアンツ編2015年10月14日
【目次】
[1] 4年ぶりに優勝を逃した巨人 今年は大型補強か?
[2] 今年は将来性重視のドラフトになる可能性あり
読売ジャイアンツ 今季戦績
143試合 75勝67敗1分け 勝率.528 セ・リーグ2位
4年ぶりに優勝を逃した巨人 今年は大型補強か?

菅野 智之(読売ジャイアンツ)
優勝できなかった翌年、大型補強をするという伝統が巨人にはある。03年以降に絞って、FAを含めた移籍とドラフトの2つに分けて補強例を紹介したい。
■03年 3位
移籍→シコースキー投手(ロッテ)、小久保 裕紀内野手(ダイエー)、ローズ外野手(近鉄)
ドラフト→1位内海 哲也投手(東京ガス)、2位西村 健太朗投手(広陵・2010年インタビュー)
■04年 3位
ドラフト→1位野間口 貴彦投手(シダックス)、2位三木 均投手(八戸大)
■05年 5位
移籍→豊田 清投手(西武)、パウエル投手(オリックス)、小坂 誠内野手(ロッテ・2015年インタビュー【前編】 【後編】)、李 承燁(ロッテ)
ドラフト→大社ドラフト希望枠・福田 聡志投手(東北福祉大)、高校生ドラフト1巡辻内 崇伸投手(大阪桐蔭・2009年インタビュー)
■06年 4位
移籍→門倉 健投手(横浜)、小笠原 道大内野手(日本ハム・2015年インタビュー【前編】 【後編】)、谷 佳知外野手(オリックス)
ドラフト→大社ドラフト希望枠・金刃 憲人投手(立命館大)、高校生ドラフト1巡坂本 勇人内野手(光星学院・2013年インタビュー)
■10年 3位
ドラフト→1位澤村 拓一投手(中央大)、2位宮國 椋丞投手(糸満)
■11年 3位
移籍→杉内 俊哉投手(ソフトバンク・2014年インタビュー)、ホールトン投手(ソフトバンク)、村田 修一内野手(横浜・2013年インタビュー)、石井 義人内野手(西武)
ドラフト→1位松本 竜也投手(英明)、2位今村 信貴投手(太成学院大高)
今年は優勝を逃したので、オフには大型補強が予想できる。過去の例を見ると、移籍は外国人が主体で、日本人はFAのタイミングが合えば、という条件付きになる。巨人の2015年シーズンの外国人は投手のマイコラス、ポレダが好成績を挙げているので2人が残留した場合は補強はなし。動きそうなのは野手だ。
セペダ、フランシスコ、カステヤーノスの3人は去就は微妙だが、今年の成績を見ても、「チーム内戦力外」の可能性は高い。後半戦から活躍したアンダーソンも微妙な立場である。
他球団からの補強候補は退団が噂されているルナ内野手(中日)、マートン外野手(阪神)の2人と、バルディリス内野手(DeNA)も候補に挙がるだろう。日本人選手では2年契約が今年で切れる松田 宣浩(2014年インタビュー)の周辺が騒がしい。三塁の村田の衰えが目立つので、FA移籍は十分現実的な話だ。

- 小関 順二
- 出身地:神奈川県横須賀市生まれ。
- ■ プロ野球のドラフト(新人補強)戦略の重要性に初めて着目し、野球メディアに「ドラフト」というカテゴリーを確立した。ストップウオッチを使った打者走者の各塁走塁、捕手の二塁スローイングなど各種タイムを紹介したのも初めてで、現在は当たり前のように各種メディアで「1.8秒台の強肩捕手」、「一塁到達3.9秒台の俊足」という表現が使われている。
- ■ 主な著書に『プロ野球問題だらけの12球団』(年度版・草思社)、『プロ野球スカウティング・レポート』(年度版・廣済堂あかつき)、『ドラフト物語』(廣済堂あかつき)、『野球力』(講談社+α新書)、『プロ野球サムライたち』(文春新書)などがある。
- ベースボールファン(有料コラム)では、「野球を歩く」を寄稿、野球ファン必見の野球歴史コラムを配信している。
- ■ 小関順二公式ブログ

今日も今から会社を休んでテレビの前でドラフト会議を見ます。取材頑張ってください。
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