第11回 【小関順二のドラフト指名予想】北海道日本ハムファイターズ編2015年10月16日

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【目次】
[1] 日本ハムが選択する今年の一番いい選手は誰か??
[2] 2位以降はリリーフタイプや左腕が補強ポイントか

北海道日本ハムファイターズ 今季戦績

 143試合 79勝62敗 2分け 勝率.560 パ・リーグ2位

日本ハムが選択する今年の一番いい選手は誰か??

高橋 純平(県立岐阜商)

 その年の一番いい選手を1位指名すると公言、実際に2011年以降は前評判の高かった次の4投手を1位入札している。
11年=菅野 智之(東海大2014年インタビュー)、12年=大谷 翔平花巻東大谷翔平特集)、13年松井 裕樹桐光学園)、14年=有原 航平(早稲田大)

 11年は交渉権を得たものの菅野が巨人入りを熱望していたため入団を拒絶され、12年の大谷もドラフト前からメジャー志向の強さが伝えられていたため他球団の指名がなく単独指名。こちらは口説き落として入団にこぎ着けたが、2年続けて1位指名から拒絶される恐れがあった。

 今年も「一番いい選手を1位指名する」姿勢に変わりないが、誰が一番いい選手なのか見極めるのが難しい年でもある。3年先まで考えれば高橋 純平県立岐阜商2015年インタビュー)、来年の戦力アップを目指すなら今永 昇太(駒沢大2014年インタビュー)というのが順当だろう。野手に目を向ければ、走塁とセンター守備が高校野球史上ナンバーワンと言っても過言でないオコエ 瑠偉関東一・2015年インタビュー【前編】 【後編】)、高田 繁(元巨人)が明治大時代に記録した東京六大学通算安打記録127のクリアを目前にしている髙山 俊(明治大・外野手)もいる。現有戦力はどうだろう。

◇投手
先発=大谷、吉川 光夫、メンドーサ、有原、上沢 直之 2015年インタビュー中村 勝、浦野 博司、斎藤 佑樹
リリーフ=増井 浩俊(2014年インタビュー【前編】 【後編】、宮西 尚生、白村 明弘鍵谷 陽平2012年インタビュー、谷元 圭介、石井 裕也、乾 真大

◇野手
捕手=大野 奨太(FAの可能性)、市川 友也、石川 亮
一塁=中田 翔2014年インタビュー
二塁=田中 賢介、杉谷 拳士2009年インタビュー
三塁=レアード、飯山 裕志
遊撃=中島 卓也渡邉 諒
左翼=西川 遥輝2015年インタビュー石川 慎吾
中堅=陽 岱鋼2014年インタビュー岡 大海
右翼=浅間 大基2014年インタビュー谷口 雄也、矢野 謙次
指名代打=近藤 健介

 こうして見ると、投打とも緊急性を要するポジションはない。強いて挙げれば大野の去就が読めない捕手にやや弱さを感じるが、近藤のスローイングが元に戻ればむしろ安泰のポジションである。それならば、投打に関係なく「潜在能力」「顕在能力」の総合力が秀でた選手を指名すればいい。それは誰か、ということになれば、私は高橋だと思う。

 他球団で高橋入札が有力なのは中日、阪神。さらに例年、競合覚悟で逸材に向かうのはパ・リーグの専売特許なので西武、ソフトバンクあたりの動向にも注目が集まる。3~5球団の競合があっても指名に向かうのが日本ハムの最近の伝統なので、1位高橋は十分考えられる。

 また9月初旬、スポーツ紙の担当記者と話をしたとき、「今永にも注目しているみたいですよ」と言われ、それもあるなと思った。今永はプロで似たタイプを探せば杉内 俊哉(巨人2014年インタビュー)が近い。ストレートの空振りが目立つのだ。杉内のストレートは130キロ台がほとんどだが、今永は140キロ台の中盤から後半を毎試合計測する。左肩痛で4年春のリーグ戦を全休しているのは気になるが、秋は第3週の専修大戦で8回を投げているので大丈夫だろう。

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プロフィール

小関 順二
小関 順二
  • 出身地:神奈川県横須賀市生まれ。
  • ■ プロ野球のドラフト(新人補強)戦略の重要性に初めて着目し、野球メディアに「ドラフト」というカテゴリーを確立した。ストップウオッチを使った打者走者の各塁走塁、捕手の二塁スローイングなど各種タイムを紹介したのも初めてで、現在は当たり前のように各種メディアで「1.8秒台の強肩捕手」、「一塁到達3.9秒台の俊足」という表現が使われている。
  • ■ 主な著書に『プロ野球問題だらけの12球団』(年度版・草思社)、『プロ野球スカウティング・レポート』(年度版・廣済堂あかつき)、『ドラフト物語』(廣済堂あかつき)、『野球力』(講談社+α新書)、『プロ野球サムライたち』(文春新書)などがある。
  • ベースボールファン(有料コラム)では、「野球を歩く」を寄稿、野球ファン必見の野球歴史コラムを配信している。 
  • 小関順二公式ブログ

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