第2回 最もプロへ人材を送り込んでいる大学はどこだ!2015年10月19日

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【目次】
[1]2010年、ドラフト1位指名3人を輩出した早稲田大がトップ!
[2]実力の東都では青学大、東洋大の人材輩出も目立つ

実力の東都では青学大、東洋大の人材輩出も目立つ

侍ジャパントップチーム監督・小久保 裕紀氏

 青山学院大の主な輩出選手は、侍ジャパントップチームの監督を務める小久保 裕紀氏。また2005年にメジャーリーグにも挑戦し、同年のホワイトソックスの世界一に貢献、その後2009年に日本球界に復帰し、今シーズンも千葉ロッテマリーンズにて活躍する井口 資仁2014年インタビュー。2007年社会人、大学枠にて3巡目で指名された、代打の仕事人として知られる小窪 哲也選手(広島東洋カープ)が活躍するなど野手の活躍が目立つ。
その傾向は今も変わらず、侍ジャパンU-18代表との壮行試合で二打席連続本塁打を放ったスラッガー・吉田 正尚2015年インタビュー選手がドラフト候補に挙がっている。

 第5位はここまでの10年間で10人のプロ選手を輩出している東洋大。
現在は東都リーグ二部ではあるが、過去には東都リーグ一部で16回の優勝、近年を見ても2008年、2010年、2011年の大学選手権優勝など素晴らしい実績を誇っている。その黄金時代の主力選手で、東洋大、千葉ロッテマリーンズでも主将を務めた鈴木 大地選手、3球団の競合の末、同じく千葉ロッテマリーンズに入団した藤岡 貴裕選手2011年インタビュー、北海道日本ハムファイターズの正捕手として活躍する大野 奨太選手、今年自身初の打率3割に到達した清田 育宏選手などの活躍が目立つ。

ドラフト指名数は東都・東京六大学だが、活躍度は地方リーグが上か??

柳田 悠岐選手(福岡ソフトバンクホークス)

 ベスト5までは東都・東京六大学に所属する学校が占めているが、最近は、2011年のセ・リーグMVPに選出された中日の浅尾 拓也(日本福祉大2011年インタビュー)、プレミア12に選出された中日のエース・大野 雄大(佛教大)、1年目から最多勝を獲得した東京ヤクルトスワローズの小川 泰弘投手(創価大2015年インタビュー)、楽天のエース・則本 昂大(三重中京大2014年インタビュー)、トリプルスリーを達成した福岡ソフトバンクホークスの柳田 悠岐(広島経済大・2015年インタビュー【前編】【後編】)など地方大学出身の選手たちの活躍が目立ち、活躍度では地方リーグに所属する大学が上回っているのでは?という声もある。

 上記の選手たちは高校時代、全国的には無名だった選手だ。これを見ると改めて大学野球の裾野の広さや、育成力の高さが分かるだろう。またそういう選手をしっかりと育て上げる意味でも、地方リーグに所属する大学の存在は欠かせない。地方リーグの底上げで、東京六大学、東都大学野球も刺激を受け、さらにレベルアップする。
そういう好循環が続き、日本の大学野球のレベルも高くなっていくことに期待したい。

 今後は六大学、東都リーグだけでなく地方大学のドラフト候補生の活躍にも注目だ。

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