第3回 【小関順二のドラフト指名予想】東京ヤクルトスワローズ編 「投手不足を今回のドラフトで解消できるか?」2016年10月09日

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【目次】
[1] 勝利の方程式の再構築がテーマ
[2] 若手の有望野手が多いからこそ今年は投手主体の指名で

東京ヤクルトスワローズ 今季戦績

 143試合 64勝78敗1分 勝率.451 セ・リーグ5位

勝利の方程式の再構築がテーマ

山田 哲人(東京ヤクルトスワローズ)

■課題

 16年のチーム成績は打率.256、得点594、盗塁82が広島に次いで2位、防御率4.73、失点694、被本塁打147、ホールド70はリーグ最下位だった。昨年も打高投低は顕著だったが、ホールド105は2位中日の93を引き離す圧倒的1位だった。これはもちろん中継ぎ陣の充実を示す数字。

 オンドルセク、ロマン、秋吉 亮がいずれも20ホールド超えを記録、守護神のバーネットにつなぐ形がしっかりできていた。しかし、今年はバーネット、ロマンが退団し、オンドルセクは6月26日の中日戦で首脳陣に悪態をついたとして無期謹慎から退団。昨年の勝利の方程式は早々と崩壊してしまった。今ドラフトは、この失われた勝利の方程式の再構築がテーマになる。攻撃陣は若さ、スケールともリーグ屈指の陣容なので、ドラフトによる補強はあまり考えなくていい。

■過去の指名選手の状況

 近年のドラフトは迷いが目立つ。05~07年の3年間続いた分離ドラフトでは高校生ドラフトで村中 恭兵川端 慎吾増渕 竜義上田 剛史、由規を獲得、それなりの結果を出したが、統一ドラフトになった08年以降、即戦力主体の指名に戻った。ちなみに、分離ドラフトの3年間、大学生&社会人ドラフトで獲得した上位指名は武内 晋一、松井 光介、高市 俊、西崎 聡、加藤 幹典、鬼崎 裕司の6人。高校生ドラフトの方がチームに貢献しているのがわかる。現在のスターティングメンバーを見てみよう。

 捕手:中村 悠平福井商)、一塁:畠山 和洋(専大北上)、二塁:山田 哲人履正社)、三塁:川端 慎吾市立和歌山商)、遊撃:大引 啓次(法政大)、西浦 直亨(法政大)、中堅:坂口 智隆(神戸国際大附→オリックス)、雄平(東北

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秋吉 亮(都立足立新田) 【選手名鑑】
上田 剛史(関西) 【選手名鑑】
川端 慎吾(市立和歌山商) 【選手名鑑】
中村 悠平(福井商) 【選手名鑑】
西浦 直亨(天理) 【選手名鑑】
廣岡 大志(智辯学園) 【選手名鑑】
増渕 竜義(鷲宮) 【選手名鑑】
村中 恭兵(東海大甲府) 【選手名鑑】
柳 裕也(横浜) 【選手名鑑】
山田 哲人(履正社) 【選手名鑑】

プロフィール

小関 順二
小関 順二
  • 出身地:神奈川県横須賀市生まれ。
  • ■ プロ野球のドラフト(新人補強)戦略の重要性に初めて着目し、野球メディアに「ドラフト」というカテゴリーを確立した。ストップウオッチを使った打者走者の各塁走塁、捕手の二塁スローイングなど各種タイムを紹介したのも初めてで、現在は当たり前のように各種メディアで「1.8秒台の強肩捕手」、「一塁到達3.9秒台の俊足」という表現が使われている。
  • ■ 主な著書に『プロ野球問題だらけの12球団』(年度版・草思社)、『プロ野球スカウティング・レポート』(年度版・廣済堂あかつき)、『ドラフト物語』(廣済堂あかつき)、『野球力』(講談社+α新書)、『プロ野球サムライたち』(文春新書)などがある。
  • ベースボールファン(有料コラム)では、「野球を歩く」を寄稿、野球ファン必見の野球歴史コラムを配信している。 
  • 小関順二公式ブログ

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