第2回 【小関順二のドラフト指名予想】中日ドラゴンズ編 「超高校級選手の獲得が必須」2017年10月05日

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【目次】
[1] 投手陣・清宮への期待値
[2] 清宮・中村をはじめとする「超高校級」野手の獲得がポイント

投手陣は次世代の備えが そして清宮への期待値

小笠原慎之介(中日)

■中日 投手陣来季へ期待

 球団ワースト記録を更新する5年連続Bクラスに沈んだ中日。得失点差-127はヤクルトの-176、ロッテの-169に次いで12球団中10位。投手力も攻撃力も課題が山積している状態はヤクルトに酷似している。それでも投手陣に関しては小笠原 慎之介(来季21歳)、鈴木 翔太(同23歳)が揃って5勝を挙げ、次代の備えができている。

 その反面、エース格の大野 雄大が7勝8敗と低迷し、若松 駿太が15年以降、10勝→7勝→1勝とじり貧傾向にある。リリーフ兼務の又吉 克樹が唯一人安定した成績を残しているが、先発で行くのかリリーフで行くのかベンチが決めかねている様子がうかがえる。先発優先が基本的な考えなので来季は又吉をローテーションの中心で起用してほしい。

■清宮の1軍起用への勇気

 投手全体で見ると、63死球が目につく。この分野は外国人の独壇場で中日もバルデスの7が最多だが、大野、新人の笠原 祥太郎、ジョーダン、三ツ間 卓也が6で続き、鈴木 翔太も5と多い。私は死球をマイナス要素と見ない。打者に向かっていくバロメータだと思うので、これはいい変化である。

 攻撃陣はどうだろう。10月2日の清宮家との面談に臨んだ中田 宗男スカウト部長は「どうしても必要な選手。清宮君に対する思い、必要な選手であるということを伝えました」と熱い思いを口にしたが、よく言われるのが11年に3球団との競合の末に獲得した高橋 周平(東海大甲府高卒)を育て切れていない育成能力の乏しさ。「育成」と「抜擢」はイコールだと私は思うので、中日首脳陣に足りないのは勇気だと断言できる。清宮くらい知名度のある選手は起用しないとマスコミもファンも大騒ぎするので、ファームで生き腐りする心配はない。ナゴヤドームに連日観客を動員する起爆剤になり得る選手なので、是非獲得に向かってほしい。

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プロフィール

小関 順二
小関 順二
  • 出身地:神奈川県横須賀市生まれ。
  • ■ プロ野球のドラフト(新人補強)戦略の重要性に初めて着目し、野球メディアに「ドラフト」というカテゴリーを確立した。ストップウオッチを使った打者走者の各塁走塁、捕手の二塁スローイングなど各種タイムを紹介したのも初めてで、現在は当たり前のように各種メディアで「1.8秒台の強肩捕手」、「一塁到達3.9秒台の俊足」という表現が使われている。
  • ■ 主な著書に『プロ野球問題だらけの12球団』(年度版・草思社)、『プロ野球スカウティング・レポート』(年度版・廣済堂あかつき)、『ドラフト物語』(廣済堂あかつき)、『野球力』(講談社+α新書)、『プロ野球サムライたち』(文春新書)などがある。
  • ベースボールファン(有料コラム)では、「野球を歩く」を寄稿、野球ファン必見の野球歴史コラムを配信している。 
  • 小関順二公式ブログ

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