第2回 【小関順二のドラフト指名予想】中日ドラゴンズ編 「超高校級選手の獲得が必須」2017年10月05日

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【目次】
[1] 投手陣・清宮への期待値
[2] 清宮・中村をはじめとする「超高校級」野手の獲得がポイント

清宮・中村をはじめとする「超高校級」野手の獲得がポイント

中村 奨成(広陵)

 ただ、最も必要な選手は誰なのか冷静に変えると超高校級キャッチャー、中村 奨成広陵)しか思い浮かばない。中日のBクラス低迷の原因に主力キャッチャーの不在が挙げられているが、私はそれが低迷する最大要因だと思う。超高校級キャッチャーの先輩、城島 健司(元ダイエーなど)の一軍定着がプロ3年目なので、中村もそのくらいには戦力になっているはず。23年ぶりに出現した大物キャッチャーに向うか、破格の人気を備える清宮に向かうのか難しい選択である。

 中日は他のポジションも弱い。10月2日現在、100試合以上出場している野手は新人王候補、京田 陽太の135試合を筆頭に、ゲレーロの130試合、大島 洋平の119試合以外いない。そしてゲレーロの来季の去就が定かでなく、マスコミ情報によれば球団残留の可能性が低いようである。つまり、捕手、一塁、二塁、三塁、左翼、右翼が手薄。この不在感を1回のドラフトで埋めることはできない。

 これまで社会人主体の指名で結果が出ていないので、今年は高校生に偏った指名をしたらどうだろう。野手は高校卒で下位指名でもプロで活躍する、という流れは今、パ・リーグ各球団によって形作られている。今年なら比嘉 賢伸盛岡大附・遊撃手)、増田 珠(横浜高・外野手)、西川 愛也花咲徳栄・外野手)がそれに当てはまる。

 在籍選手では高校卒新人の石垣 雅海がファームで遊撃手として30試合出場し、10月には一軍に昇格している。6年目になる高橋 周平は一軍の三塁手として33試合、他ポジションも含め39試合に出場し、打率.238(安打29安打)、本塁打2を記録している。「超高校級」の看板を引っ提げて清宮ないしは中村が入団すれば激烈な化学反応が起こる可能性がある。それを是非見てみたい。

(文・小関 順二


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プロフィール

小関 順二
小関 順二
  • 出身地:神奈川県横須賀市生まれ。
  • ■ プロ野球のドラフト(新人補強)戦略の重要性に初めて着目し、野球メディアに「ドラフト」というカテゴリーを確立した。ストップウオッチを使った打者走者の各塁走塁、捕手の二塁スローイングなど各種タイムを紹介したのも初めてで、現在は当たり前のように各種メディアで「1.8秒台の強肩捕手」、「一塁到達3.9秒台の俊足」という表現が使われている。
  • ■ 主な著書に『プロ野球問題だらけの12球団』(年度版・草思社)、『プロ野球スカウティング・レポート』(年度版・廣済堂あかつき)、『ドラフト物語』(廣済堂あかつき)、『野球力』(講談社+α新書)、『プロ野球サムライたち』(文春新書)などがある。
  • ベースボールファン(有料コラム)では、「野球を歩く」を寄稿、野球ファン必見の野球歴史コラムを配信している。 
  • 小関順二公式ブログ

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