第16回 今年は投打に楽しみな顔ぶれがそろった大学生ドラフト2016年10月17日

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【目次】
[1]田中、柳など大学生右腕のレベルの高さは過去5年でもトップレベル!
[2]濱口、笠原、高橋など地方リーグに好左腕が続出!
[3]佐藤 拓也、吉川 尚輝、大山 悠輔など個性派揃いの選手が揃う

 高校時代は無名だったけれども、一気に伸びて、素晴らしいパフォーマンスを見せていくのが大学生の特徴だ。今年は投打に楽しみな顔ぶれがそろった。そんな逸材たちを紹介していきたい。

田中、柳など大学生右腕のレベルの高さは過去5年でもトップレベル!

田中 正義(創価大)

 今年の大学生は1年目から即戦力、中継ぎを任されてもおかしくない逸材ばかり。最速156キロのストレート、落差抜群のフォークで勝負する田中 正義(創価大)。ストレートのボリュームは高校、大学、社会人を見てもナンバーワン。この春は故障で出遅れたが、秋にしっかりと復帰。まだ走者を背負ってからの投球に課題を抱えるが、しっかりと調整ができれば、1年目から10勝前後が見込め、将来的には15勝を期待したい投手。

 また即戦力として期待されるのが柳 裕也(明治大)、佐々木 千隼(桜美林大)。柳は通算22勝、321奪三振、防御率1.76(10月16日現在)と安定した実績を残しているように、145キロ前後のストレート、多彩な変化球をコントロール良く投げ分ける好右腕。その制球力の高さはプロの投手を見ているようで、1年目から十分に即戦力として期待できそうだ。

 佐々木は右サイドから150キロ前後のストレート、打者の手元で曲がるスライダー、シンカーを投げ分ける。その投球は、大学生とは思えない迫力があり、多くのスカウトがドラフト1位候補として評価しているように、1年目からローテーションに入っていてもおかしくない逸材。今年のリーグ戦では年間7完封と抜群の安定感を見せスカウト陣にアピールしている。今年のドラフトを賑わせる存在であることは間違いない。

 また今年の大学生は速球派が非常に多い。荒削りなフォームから150キロを連発する加藤 拓也(慶應大)、最速153キロのストレートと曲りが鋭いスライダーで勝負する黒木 優太(立正大)、明治大では柳に次ぐ2番手だが、最速154キロのストレートで勝負する星 知弥、最速157キロのストレートに投球術を覚えて幅が広がった中塚 駿太(白鷗大)、故障から復帰した150キロ前後の速球を計測する生田目 翼(流通経済大関連記事)、好調時は150キロを連発する畠 世周(近畿大)、角度ある速球とキレ味鋭い変化球で勝負する小野 泰己(富士大)も最速は152キロ。

 尾仲 祐哉(広島経済大)も150キロ近い速球を投げ込む投手、高校時代からドラフト候補として騒がれてきた池田 隆英(創価大)も最終学年になって、150キロ超えのストレートだけではなく、キレのある変化球を投げ分け、安定感のあるピッチングを披露している。

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プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。

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