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第10回 【ドラフト指名予想】 中日ドラゴンズ編2012年10月23日
将来性重視のドラフトで、3年後へ大きな望みをつなぐ!
今季2位の中日ドラゴンズ。成績を振りかえると、昨年は75勝59敗の勝率.560に対し、今年は75勝53敗の勝率.583と昨年よりも、やや上回った。
04年から8年間監督を務めた落合博満氏が退任し、注目されたシーズンだったが、後を引き継いだ髙木守道監督がチーム力を維持し、2位にとどまったのは評価するべきだろう。今年は戦力層の薄いポジションを埋めるドラフトをしていきたい。
【目次】
[1] 今季の戦力分布を振り返る
[2] 1位は東浜巨、外れ1位は福谷浩司
[3] 2位は濱田達郎を狙え!/3位は東海地区№1の大型捕手!
[4] 中日ドラゴンズ ドラフト会議2012指名選手予想/グラゼニ・凡田夏之介のコメント
今季の戦力分布を振り返る
総選手数 | 60人(日本人57人、外国人3人) |
投手 | 31人(日本人29人、外国人2人) |
右投げ | 20人 |
〜24歳 | 9人(武藤祐太、辻孟彦、田島慎二、伊藤準規、西川健太郎、川崎貴弘、宋相勲、関啓扶、小熊凌祐) |
25〜30歳 | 8人(岩田慎司、矢地健人、山内壮馬、吉見一起、浅尾拓也、清水昭信、鈴木義広、中田賢一) |
31歳〜 | 3人(朝倉健太、山井大介、川上憲伸) |
左投げ | 9人 |
〜24歳 | 3人(小川龍也、大野雄大、岡田俊哉) |
25〜30歳 | 1人(髙橋聡文) |
31歳〜 | 5人(山本昌、岩瀬仁紀、雄太、三瀬幸司、小林正) |
外国人投手 | 2人 |
ソーサ(35歳・右投げ)、ソト(30歳・左投げ) |
捕手 | 7人 |
右打ち | 5人 |
〜24歳 | 1人(福田永将) |
25〜30歳 | 2人(田中大輔、前田章宏) |
31歳〜 | 2人(小田幸平、谷繁元信) |
左打ち | 2人 |
〜24歳 | 0人 |
25〜30歳 | 2人(松井雅人、吉田利一) |
31歳〜 | 0人 |
内野手 | 15人(日本人14人、外国人1人) |
右打ち | 9人 |
〜24歳 | 3人(吉川大幾、堂上直倫、森越祐人) |
25〜30歳 | 3人(谷哲也、岩﨑達郎、柳田殖生) |
31歳〜 | 3人(荒木雅博、井端弘和、山﨑武司) |
左打ち | 4人 |
〜24歳 | 1人(高橋周平) |
25〜30歳 | 2人(中田亮二、岩﨑恭平) |
31歳〜 | 1人(森野将彦) |
外国人内野手 | 3人 |
ブランコ(32歳・右打ち) |
外野手 | 7人 |
右打ち | 3人 |
〜24歳 | 0人 |
25〜30歳 | 2人(平田良介、松井佑介) |
31歳〜 | 1人(和田一浩) |
左打ち | 3人 |
〜24歳 | 0人 |
25〜30歳 | 3人(大島洋平、野本圭、堂上剛裕) |
31歳〜 | 0人 |
両打ち | 1人 |
31歳〜 | 1人(藤井淳志) |
外国人内野手 | 3人 |
ディアス(31歳・右打ち) |
中日ドラゴンズの戦力分布をみると、下記4点が気になる。
・30歳以下の左投手の層が薄い
・外野手が全体で僅か8人しかいない
・谷繁の後継者となる捕手は?
・先発候補が心もとない
・24歳以下の左打ち内野手が高橋周平のみ
これらを今年の補強ポイントと考えて、1つずつ整理していくと、まず左投手は30歳以下が4人である上に、今年は左投手2人を戦力外とした。そのため、左腕は早急に獲得しなければならないだろう。また、僅か8人しかいない外野手も、少なくとも一人は指名するべきだ。
そして、谷繁の後継者となる捕手を指名したい。今年も捕手の出場は谷繁の135試合が最も多く、次に多かったのは小田で35試合。谷繁は42歳、小田も35歳となかなか若手から正捕手候補が出てこない現状だ。
4つ目は先発候補が少ないこと。今季、規定投球回(144回)に達したのが山内のみ。エースの吉見は13勝を挙げたものの、規定投球回に僅かに及ばず138回。中田は7勝を上げたが、こちらも僅かに及ばず140回。
他では5勝5敗の岩田(108.1回)、2年目を迎え、来年の飛躍が期待される大野の44.2回。そしてCSの巨人戦で好投した伊藤だが、レギュラーシーズンは僅か2試合の登板に終わっている。実質、年間通してローテーションを投げることが出来たのは山内、吉見、中田の3人のみ。先発が固定されないまま2位になることができたのは、チームの地力があることを示している。来年は吉見、山内、中田、大野、伊藤、岩田の6人で先発ローテーションを構成していくと考えられるが、やや心許ない。そのため右の先発候補を獲りに行くことが考えられる。
5つ目は24歳以下の左打ち内野手が高橋 周平しかいない点については、無理をしてまで獲得しなくても良いだろう。24歳以下の右打ち内野手が3人いることと、内野手の戦力外が現状で一人もいないことを考えると、優先度は補強ポイントの中で一番低い。
まずは、今年のドラフトでは、最も優先度の高い、30歳以下の左腕投手を補強したい。

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