ドラフト2014 ドラフト候補選手名鑑(大学生)

山崎 康晃

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山崎 康晃

大学:
亜細亜大学
所属リーグ:
東都大学野球連盟
出身校:
帝京
ポジション:
投手
投打:
右/右
身長:
177cm
体重:
72kg
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寸評
  高校時代 伊藤 拓郎(横浜DeNA)、鈴木 昇太(東海大)と共に三本柱として注目。ごつい体型をした帝京の投手の中でしなやかでキレの良い快速球を投げる投手であった。ラストサマーでは彼が一番良い出来をしていたので、将来性を含めて指名レベルと評した右腕であった。プロ志望届けを出したが、指名漏れし、亜細亜大に入学。早速140キロ台後半の速球にキレ味鋭いスライダー・フォークを武器に上々のデビューを飾った本格派右腕である。神宮大会ではエース東浜の代わりに先発登板。1失点負け投手になったが、140キロ台後半の速球にキレ味鋭い変化球は健在で、東浜が抜けた時期エースとして着々と階段を上っている。
(投球スタイル)
ストレート 149キロ
常時140キロ~147キロ
スライダー135キロ前後
フォーク 130キロ前後
カットボール 140キロ前後
 高校時代と比べると体つきも良い意味で逞しくなり、ゴツゴツとしたところがないのは良い。それに比例してストレートのスピードもレベルアップ。バックスピンのかかった素晴らしいストレートは健在で、手元でぐっと伸びるストレートだ。

 変化球は135キロ前後のスライダー・135キロ前後のフォーク・120キロ後半のチェンジアップ。スライダーの曲がりは鋭く、まさに横にぐっと滑るスライダー。フォークもストレートと同じ角度で落差も大きくミートするのはかなり難しい。チェンジアップも打者の手元で落ちて、低めにコントロール出来ている。

 ストレートの球速、球威、コントロール、変化球の切れ、コントロールはハイレベルであり、東都では5本の指に入る投球内容だったのではないだろうか。
(配球)
・右打者
ストレートは内外角に投げ分けていきながら、投球を組む立てていき、追い込んでストライクゾーンぎりぎりからボールに外れるスライダーを投げ込んで空振り三振を奪うことが出来ている。

・左打者
左打者には外角中心にストレート、フォークを投げ込む配球。ストレート、チェンジアップで追いこんで、高めの釣り球・あるいはフォークで空振り三振を狙う配球が目立つ。

両サイドにコントロール出来ており、自分の間合いでテンポ良く追い込んで勝負出来ている。この試合では7回でマウンドを降りたが、そのまま完投出来る勢いだった。
(投球フォーム)
ノーワインドアップから入る。ゆったりと左足を上げていき、右足は真っ直ぐ立つ。軸足にしっかりと体重を乗せており、高校時代からリフトアップは良い。

左足をショート方向へ伸ばしていき、重心を少しずつ下げていき、軸足に体重を乗せて、着地する。上手く膝を前方に逃がして柔軟に接地出来ている。左腕のグラブを真っすぐ伸ばして、角度を付けるために顎を上げている。左胸はしっかりと抱え込んでいき、開きを抑えることを防いでいる。テークバックは大きく取っている。角度を付けるために顎を上げるので、体への負担は大きいので、しっかりとしたケアに努めたい。そしてリリース。肘をしならせて打者寄りで離すことが出来ており、球持ちは良い。指先にしっかりと力を伝えて離している。最後のフィニッシュでは踏み込み足にぐっと体重が乗って、重心が流れることなく、前方へ放出することが出来ている。最後のフィニッシュまでスムーズな投球フォームであり、完成度の高いフォームになっている。
将来の可能性
 ここ最近の大学一年生投手ではかなり完成度の高い投手ではないだろうか。マウンド上では堂々としており、速球のスピード、キレ、変化球の精度を含めてドラフト候補に挙がる4年生と遜色ないレベルに達している。

 あとは場数を踏んでいき、大学球界を代表する投手になっていくことを目指していくのみではないだろうか。東浜が抜けた後のエースは彼が担っていくのではないだろうか。残りの3年間で、大学球界を代表する投手になっていくかをぜひ見守っていきたい。
情報提供・文:2012.01.31 河嶋 宗一

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