第4回 愛媛マンダリンパイレーツ シーズン展望2013年04月06日
【目次】
[1]昨年度リーグ戦成績/投手陣ではNPB経験者に注目!
[2]昨季リーグトップの打率を残した打線に注目!
昨年度リーグ戦成績
後期 23勝14敗3分(1位)
リーグチャンピオンシップ 0勝3敗(対香川)
投手陣ではNPB経験者に注目!
昨年は後期優勝を飾りながらも、香川にチャンピオンシップに敗れた愛媛。星野おさむ監督は投手を中心に戦っていくチームに仕上げていきたいと話す。投手力を売りとするチームとして確立するには未知数なものがあるようだ。

愛媛マンダリンパイレーツ 小林憲幸投手
投手陣の柱は小林 憲幸になるだろう。昨年はリーグ2位となる14勝、リーグ1位となる防御率1.91、リーグ1位となる163奪三振。ほぼタイトル上位に連ねた。今年も大黒柱としての活躍が期待されており、タイトルに連ねる活躍を見せ、優勝へ大きな戦力になってほしい。ただ小林だけの活躍では優勝は難しい。昨季12勝をあげたディビットが退団。リリーフエースの入野貴大が徳島インディゴソックスへ移籍。中心投手2人が抜けたことは痛いが、そのかわり強力な投手が加入した。
NPB経験者から140キロ台後半のストレートを武器にする西川 雅人(元オリックス)、日本ハムで中継ぎを中心に活躍した金森 敬之が加入したのだ。西川はオリックスに入団するまでは愛媛に在籍しており、愛媛に復帰した形となる。オリックス時代は中継ぎ中心の起用が多く、昨年のウエスタンの成績は27試合で防御率1.91と安定した成績を残しており、一軍登板の実績もある彼が愛媛に加入したのはかなり大きい。シーズン中はクローザーを任されることが考えられる。
金森は中継ぎを中心に活躍してきたが2010年には4試合先発をしており、チーム起用によっては先発・中継ぎのどちらでも起用されることが考えられそうだ。
あくまで2人の目標はNPB復帰。経験値の違いを見せて、チームへ大きく貢献していきたい。そして最年長の河原 純一(河原投手のインタビュー)に期待する声も高い。昨年は10試合登板に終わり、防御率2.70と思うような成績を残せなかった。中日時代に見せた老獪な投球をシーズン通して発揮することが出来れば、愛媛の投手陣を刺激することになるのではないだろうか。
新人投手では橋本 隼(佐久コスモスターズ)に期待されている。小柄だが、全身を使って勢いのあるストレートが持ち味。監督が気に入ったのは取り組む姿勢だという。昨年行われたトライアウト。ブルペンに入る前の姿に普段の習慣の良さを感じ取ったという。プロへ行くのは、あるいはプロで活躍するのは能力の高さだけではない。継続して努力出来る姿勢。努力できる才能がある橋本は独立リーグに揉まれる中で成長を果たす事ができるか。
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