四国アイランドリーグを100倍楽しむコラム

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第2回 国際化志向のBCリーグ2013年09月30日

【目次】
[1]国際化に力点を置くBCリーグ
[2]進む選手獲得の多国籍化と背景

進む選手獲得の多国籍化と背景

スティーブン・ハモンド選手

 突拍子もないアイデアのようだが、これはアメリカの独立球団が一時期行なっていた手法でもある。この時は、野球途上国からではなかったが、プロ未満の選手を有料で預かるビジネスを行なっていた球団もあると聞く。日本のタレントがテレビ番組で独立リーグに挑戦し、実際試合で打席に立ったということもあったが、これもそのビジネスの一環として行なわれたものだろう。

 確かに真剣勝負であるはずの場に、プロ未満の実力の者が参加することには違和感もあるが、球団、リーグ自体が存続できなければ、真剣勝負を必要とする選手のプレーの場もなくなくわけで、そういう意味では、試合展開によって、有料で受け入れた選手にプロ体験をさせるビジネスも一つの方法論かもしれない。

 石川MSものべ8人の外国人選手を獲得した。こちらは純粋に戦力としての獲得を強調するが、この中には、野球にあまりなじみのないチェコからの選手も含まれていた。また、この球団は、アイランドリーグ同様、外国人選手の獲得を、移籍金収入を見込んだ投資ともみなしている。昨年の例でいうと、8人の外国人選手の中には、直前のメキシコウィンターリーグで首位打者を獲得したドミニカ人サンディー・マデラやイタリアプロリーグで本塁打王に輝いたベネズエラ人ウィリアンス・バスケスなど、まさに「助っ人」にふさわしい経歴の選手が混じっていた。彼らのようなつわものは、ここをゴールにして来日したわけではない。一時的には収入を落としても、NPBの目に留まればビッグマネーを手にすることができるという計算のもと独立リーグに身を投じているのだ。

 現実に、台湾でローテーション投手だったアメリカ人スティーブン・ハモンドは、シーズン後、オリックスとの契約を獲得している。無論、このとき球団は移籍金を手にしている。このシーズンのBCリーグの外国人選手の出身国は8か国。従来外国人選手獲得先と考えられていた南北アメリカ大陸からだけでなく、野球になじみのない欧州からも選手を呼んだ。これが呼び水になったのか、今シーズンは、富山サンダーバーズがWBCイタリア代表のルカ・パネラティを獲得、また新潟ABCもオーストラリア・ウィンターリーグのシドニー・ブルーソックスからWBC代表のミッチェル・デニングを入団させるなど選手獲得面での多国籍化はますます進んでいる。

(文・阿佐 智)

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