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第4回 【四国IL plus 2016北米遠征】サセックスカウンティー・マイナーズに連夜のサヨナラ負け 「エース」に見るカブキJAPAN「傾く」の必要性2016年06月13日
「エース」に見るカブキJAPAN「傾く」の必要性とは?

サセックスカウンティー・マイナーズとの4連戦は2勝2敗で終了
またも繰り返された悪夢。悔しさを胸にサセックスカウンティー・マイナーズとの記念撮影を終え、子供たちのベースランニング体験を横目に四国アイランドリーグplus ALL STARS「カブキJAPAN」は、遥かなるオーガスタにおける最後のお見送りへと足を運んでいく……。
現在、北米強豪独立リーグ「キャナディアン・アメリカンリーグ(以下、キャンナムリーグ)」の公式戦参戦中の「四国アイランドリーグplus ALL STARS」。その第4戦となるサセックスカウンティー・マイナーズとの最終戦は、現地時間6月12日17:05(日本時間6月12日6:05)からアメリカ・ニュージャージー州オーガスタ、スカイランズ・スタジアムで行われた。
この試合は、清流のごとく熱戦の中にもスピーティーさがあったこれまでの3試合とは一変。5回を終えて試合開始から2時間以上と、ノッキングの多い展開が続く。その最大要因は満を持して北米遠征初マウンドに立った「四国アイランドリーグplus ALL STARS」のエース・福永 春吾(徳島インディゴソックス)にあった。
1回裏。先頭打者・2番と共にフルカウントの末、2四球を与えて一死満塁のピンチを背負うことに。ここは二死フルカウントから最後、力のあるストレートで三振を奪い無失点で切り抜けたが、2回にも二死二・三塁。3回には右越適時二塁打と暴投でついに2失点。 相手先発左腕のくせ球に苦心しながらも、4番・ザック・コルビー(高知ファイティングドッグス)の三塁ゴロに三塁走者の松澤 裕介(香川オリーブガイナーズ)が好判断・好スライディングで本塁を陥れ、さらに6番・河田 直人(高知ファイティングドッグス)の左犠飛で効率よく奪った3回表の2点リードをいとも簡単に吐き出してしまった。
結局、福永は6回を投げ被安打4・奪三振6・失点2・自責点0と数字上は先発の役目を十分果たした形になったものの「少しでも長く投げてもらいたい」伊藤 秀範コーチら首脳陣の期待に対しての達成度は122球・与四死球4・暴投2の内容を見ても「今一つ」といったところ。
加えて試合前のブルペン投球では間隔をおかずテンポよく投げているにもかかわらず、マウンドでの投球テンポの悪さ、かつセットポジションの形を変えても2盗塁をいとも簡単に許したクイック面は現状、NPBで通用するレベルではない。
本人が常々言う「NPBに指名されるだけでなくNPBで活躍できる選手を目指す」を志すのであれば、自分の固定概念を破る「傾く(かぶく)」をこの北米の地で大いに発揮してもらいたい。幸いにもその機会はあと数回残されているはずだ。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
四国IL plus ALL STARS | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
サセックスカウンティー・マイナーズ | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1× | 4 |
四国アイランドリーグplus ALL STARS:福永、間曽、岸本ー垂井
サセックスカウンティー・マイナーズ:Francisuco Rodriguez、Nick GonzalezーElvin Soto