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第6回 【四国IL plus 2016北米遠征】「健闘」からその上へ ニュージャージー・ジャッカルズにサヨナラ負け2016年06月16日
「健闘」からその上へ ニュージャージー・ジャッカルズにサヨナラ負け

悔しさを滲ませる選手たち
逆転もした。勝利まであと一歩だった。しかし、結果は延長10回サヨナラ負け。「Good bye homerun」を浴びたことを「健闘」ととらえるか、「屈辱」ととらえるかで、「KABUKI SPIRITS!」を掲げる四国アイランドリーグplus ALL STARSの戦いは大きく変わってくる。そんなことを感じる北米遠征第6戦である。
現在、北米強豪独立リーグ「キャナディアン・アメリカンリーグ(以下、キャンナムリーグ)」の公式戦参戦中の「四国アイランドリーグplus ALL STARS」。前日、延長11回・タイブレークの熱戦を制したニュージャージー・ジャッカルズとの3連戦・第2戦は、6月15日11時05分(日本時間6月16日0時5分)、ニュージャージー州リトルフォースにあるニューヨーク・ヤンキースなどでプレーした往年の名捕手を称え付けられた「ヨギ・ベラスタジアム」で行われた。
前日の試合終了から試合開始まで半日を切る強行日程。それでも、彼らのエンジンはすぐにかかる。四国アイランドリーグplus ALL STARSは1回表、極端なクラウチングフォームが特長の1番・林 敬宏(愛媛マンダリンパイレーツ)が、相手三塁手の背走しながらの落球を見逃さず一気に二塁を陥れると、2番・四ツ谷 良輔がセオリー通りの流し打ち二ゴロで一死三塁。ここで昨年、一度は読売巨人軍育成ドラフト指名を受けながらけがで無念の辞退。今年に再挑戦をかける3番・松澤 裕介(香川オリーブガイナーズ)が持ち味の初球フルスイングで右前適時打を放ち、幸先よく1点を先制する。
しかし四国アイランドリーグplus ALL STARSの先発・木下 雄介(徳島インディゴソックス)がピリッとしない。自慢の140キロ後半のストレートが定まらず、2回裏には一死満塁からの押し出し四球と併殺崩れで2失点。4回には3回から2番手マウンドに上がった左腕のバレット・フィリップス(高知ファイティングドッグス)が北米遠征初登板の緊張からか、二死三塁の場面でバッテリーミス。1対3のまま試合は終盤に向かっていく。
だが今年ここまで、昨年の固定概念を打ち破りに行き、それを具現化してきた「カブキJAPAN」。やはりこのままでは終わらなかった。8回表には相手投手の失策から1点を返すと、一死一・三塁から2番・四ツ谷は一塁前へ絶妙のスクイズ。これが同点適時打となり試合を振り出しに戻す。
そして9回表、二死二・三塁のチャンスに左打席に立ったのは、9番で途中出場の平間 隼人(徳島インディゴソックス)。鳴門渦潮高卒2年目、期待の20歳は、思い切りの良さと勝負強さという自らのストロングポイントを融合した痛烈な中前2点適時打。5対3と一気にニュージャージー・ジャッカルズを追い詰めた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
四国IL plus ALL STARS | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 5 |
ジャッカルズ | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1× | 6 |
四国アイランドリーグplus ALL STARS:木下、フィリップス、嘉数、平良、岸本-垂井
ジャッカルズ:Sosa、Sheehan、Robert Stock、Stokes-Richard Stock