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第7回 【四国IL plus 2016北米遠征】敵に「間」取られ連敗のカブキJAPAN 正念場のロックランド・ボールダーズ3連戦へ2016年06月17日
敵に「間」取られ連敗のカブキJAPAN 正念場のロックランド・ボールダーズ3連戦へ

2安打2打点と活躍した平間
一度は追いつくも痛恨の3ランでニュージャージー・ジャッカルズに連敗。ただ、敗戦をたどる兆候は序盤から見えていた。その詳細は後程記してみよう。
現在、北米強豪独立リーグ「キャナディアン・アメリカンリーグ(以下、キャンナムリーグ)」の公式戦参戦中の「四国アイランドリーグplus ALL STARS」。ニュージャージー・ジャッカルズとの3連戦最終戦は、6月16日19時05分(日本時間6月18日8時5分)、ニュージャージー州リトルフォースにある「ヨギ・ベラスタジアム」で行われた。
四国アイランドリーグplus ALL STARSの先発は、第2戦で5回3分の1を投げ1失点・自責点0でチームの連勝に導いた松本 英明(高知ファイティングドッグス)。下半身を十分に使った140キロに迫る重いストレートと、スライダー・フォークの切れ味が光る右腕である。
「調子自体はよかった」。松本、垂井 佑樹(徳島インディゴソックス)のバッテリーにとって、ここが落とし穴となった。1回表には3番に変化球を左翼線に狙いすまして流し打たれ三塁打。ここは後続を断ったものの、2回裏、二死一塁から8番打者にレフト線を破る適時二塁打を喫し先制を許す。さらに4回裏には5番に本塁打を打たれ0対2。いずれも相手の「間」に自ら入り込み、力勝負を挑んだことが失点となったものである。
ただ、「カブキJAPAN」打線もさるもの。ニュージャージー・ジャッカルズ先発・Ernstの「間」を徐々に、かつ巧みに崩しにいった。
5回表、8番・垂井が四球で出塁すると、9番・大城 優太(高知ファイティングドッグス)の犠打、1番・林 敬宏(愛媛マンダリンパイレーツ)が二ゴロ。垂井を確実に三塁に進め、前日9回表に勝ち越し2点タイムリーを打った平間 隼人(徳島インディゴソックス)へお膳立て。そして、平間は外角直球を上手くおっつけて左横線を破る二塁打。正にチームで取った1点が、彼らに勇気を与える。
続く6回表も一死から、5番・小林 義弘(徳島インディゴソックス)がこれも左中間に流し打つ二塁打。6番・加藤 次郎(香川オリーブガイナーズ)も右前安打で続くとバッテリーミスで同点に。7回表には2番手投手からさらに無死満塁の大チャンス。押せ押せムードに一塁側ベンチは大いに盛り上がる。
ただ、ここでもう1つ「間」に入りきれなかったことが尾を引いた。ここまで9打点をたたき出している4番ザック・コルビー(高知ファイティングドッグス)が浅いレフトフライに終わると、残る2人も凡退。勝ち越しのチャンスを逃すと7回裏、二死一・三塁から松本が3番に3試合連続ホームランとなる3ラン。
痛恨の3失点は、8回表一死満塁から平間が適時打を放っても追い付けるものではなかった。3対5。1勝2敗で終わったニュージャージー・ジャッカルズ戦を終え、カブキJAPANの通算成績は3勝4敗と北米遠征初の負け越しとなった。
休む間もなく次なる強敵がやってくる。前年3連敗を喫したロックランド・ボールダーズとの3連戦。キャンナムリーグここまで18勝9敗と圧倒的な戦いを見せている強打線相手に真っ向勝負は無謀な所業。特に投手陣がこの3試合で負った多くの痛手を通じ、新たな攻略法を見出し「KABUKI SPIRITS!」の本領を見せてくれることを切に願いたい。
明日の第8戦は現地時間6月17日19:00(日本時間6月18日8:00)からアメリカ・ニューヨーク州・ポモナにあるパリサデス・クレジット・ユニオン・パーク(旧名:プロヴィデントバンク・パーク)で開始。四国アイランドリーグplusALL STARSの逆襲は、摩天楼ニューヨークから始まる。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
四国IL plus ALL STARS | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 3 |
ジャッカルズ | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | × | 5 |
四国アイランドリーグplus ALL STARS:松本、秋山-垂井
ジャッカルズ:Ernst、Jose、Brantley、Cruz-Stock