第8回 【四国IL plus 2016北米遠征】ロックランド・ボールダーズに終盤突き放され3連敗 個々の「KABUKI SPIRITS!」を結集継続せよ2016年06月18日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

「強いチーム」とはどんなものなのだろう?

2イニング7奪三振を記録する好投を見せた秋山

 「強いチーム」とはどんなものなのだろう?
「勝負所で守れる」「無失点に抑えられる」「爆発的な力を発揮しなくても盤石の試合運びで最終的に勝つ」など、様々な定義があると思う。ただ、本当の常勝チームとは、それらの定義を着実に積み重ね、継続できるもの。今回、ロックランド・ボールダーズとの3連戦初戦にして「四国アイランドリーグplus ALL STARS」通称「カブキJAPAN」は改めてその大事さを思い知らされることになったのである……。

 現在、北米強豪独立リーグ「キャナディアン・アメリカンリーグ(以下、キャンナムリーグ)」の公式戦参戦中の「四国アイランドリーグplus ALL STARS」は、現地時間6月17日19:05(日本時間6月18日8:05)からアメリカ・ニューヨーク州・ポモナにあるパリサデス・クレジット・ユニオン・パーク(旧名:プロヴィデントバンク・パーク)で、昨年、4戦を戦い一度も勝つことができなかったばかりか、ほとんどの試合で圧倒的な差を見せつけられたロックランド・ボールダーズとの3連戦1戦目に臨んだ。

 このビックマッチで先発を任されたのは佐藤 宏樹。千葉・成東高校時代は控え投手だった佐藤は順天堂大、さらに今季入団した愛媛マンダリンパイレーツでもメキメキと力を付けここまで3勝1敗、防御率2.36(リーグ9位)の好成績。その実績は異国のマウンドでも健在だった。佐藤は角度ある140キロ台のストレート。曲りが大きいカーブのコンビネーションで強打のボールダーズ打線に立ち向かい、1・2回を無失点で切り抜ける。

ところが、味方バックの1つのプレーが試合全体の流れを大きく変えてしまう。3回裏、二死三塁から相手3番の打球は二塁手・平間 隼人(徳島インディゴソックス)の元へ。二塁ベースよりに逃げるゴロ打球に対し、足よりグラブを先に出した平間。するとボールはグラブを弾きセンターへ抜けた。これが安打となり、絶対に許したくなかった先制点を許した「カブキJAPAN」。この回30球を投じた佐藤は「疲労がたまり、腕が振れなくなって」4回裏・5回裏にも1点ずつを失い無念の降板。

4回裏には主将の責任を右手に込め、犠飛を防ぐレフト・宗雪 将司(香川オリーブガイナーズ)の好返球。佐藤自身も5奪三振と力負けはしていなかっただけに、返す返すも悔やまれる「1球」となった。

ただ「失敗を取り返すメンタル」もプロとして、さらに言えば前例のないチャレンジへ踏み出す「KABUKI SPIRITS!」を体現するに不可欠な要素。7回表一死二・三塁のチャンスで打席に立った9番・平間は2ストライク1ボールから外角変化球をしっかりとおっつけて中前へ。左腕攻略の手本を示し3対2と1点差に迫る2点適時打は、単にミスをバットで返す以上の意味を持つものといえる。

そしてもう1人「「これはいいかな」と思って試した」スライダーで5・6回のアウトをすべて三振に斬って取った秋山 陸(高知ファイティングドッグス)も、確実にチャレンジを続けているといえる。

このように個々の部分では確実に「KABUKI SPIRITS!」が浸透しつつある四国アイランドリーグplus ALL STARS。では、次に目指すべきものは何か?2対7の大敗に直結してしまった「先頭バッターにホームラン打たれたところの後を踏ん張れなきゃいけない」(中島 輝士監督)8回裏が最も象徴的である。

これは2本塁打を浴び4失点した間曽 晃平(香川オリーブガイナーズ)のみの責任ではない。中継・判断・配球。返すべき回が残り1回しかない中での取り返しようがないミス連鎖。その要因を根幹から断ち切ると同時に、個々のチャレンジをチームとして結集・継続しない限り、昨年よりは確実に実力差は詰まっているロックランド・ボールダーズとの結果を変えることはまずできないし、3連敗で3勝5敗となった対戦成績を5割以上にすることも困難だろう。

 そんな周囲の評価を覆す。それも「KABUKI SPIRITS!」。現地時間6月18日18:30(日本時間6月19日7:30)からパリサデス・クレジット・ユニオン・パークで行われるロックランド・ボールダーズとの3連戦2戦目。四国アイランドリーグplus ALL STARSは「強い人間」の結集と継続で、再び高い壁を打ち破りにかかる。

 


1 2 3 4 5 6 7 8 9
四国IL plus ALL STARS0000002002
ジャッカルズ01011004×7

四国:佐藤、秋山、間曽-鶴田
ボールダーズ:Salazar、Butler、Nelo-Nidiffer





【次のページ】 監督、選手のコメント


【関連記事】
第20回 【四国IL plus 2016北米遠征】「武者」から「カブキ」へ。そして「侍」へ 「全力」のキューバ代表から吸収すべきこと【2016北米遠征レポート】
第19回 【四国IL plus 2016北米遠征】ついに目覚めた「カブキJAPAN」 「KABUKI SPIRITS!」でキューバを破れ!【2016北米遠征レポート】
第18回 【四国IL plus 2016北米遠征】粘りでつかんだ「7勝目」糧に キャンナムリーグ最終戦へ【2016北米遠征レポート】
第17回 【四国IL plus 2016北米遠征】真の「カブキJAPAN」となるために あと半歩・一歩の精度を極めよ【2016北米遠征レポート】
第16回 【四国IL plus 2016北米遠征】3試合連続サヨナラ負けで5連敗 厚い壁を「KABUKISPIRITS!」で突き破れ【2016北米遠征レポート】
第53回 徳島インディゴソックス・張 泰山内野手 独占インタビュー(日本語版)  「一緒に野球を楽しみましょう!」 【2016年インタビュー】
第54回 張泰山內野手(德島藍短襪隊)獨家訪問  「一起快樂打棒球!」 【2016年インタビュー】
第52回 香川オリーブガイナーズ ドリュー・ネイラー投手(中日ドラゴンズ入団決定) 「『信は力なり』でつかんだNPB」 【2015年インタビュー】
第49回 四国アイランドリーグplus 鍵山 誠CEO【後編】 「四国アイランドリーグplusは『修行の場』」 【2015年インタビュー】
第48回 四国アイランドリーグplus 鍵山 誠CEO【前編】 「『四国発』新事業のはじまりとして」 【2015年インタビュー】
佐藤 宏樹(大館鳳鳴) 【選手名鑑】
平間 隼人(鳴門渦潮) 【選手名鑑】

コラム