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第3回 「20代後半の挑戦」~徳島インディゴソックスの場合2014年10月20日
【目次】
[1] プロローグ
[2] 河本 ロバート(投手・28歳)の挑戦
[3] 松嶋 亮太(内野手・26歳)の挑戦
[4] 入野 貴大(投手・25歳)の挑戦
プロローグ
「年齢はいくつ?25歳?じゃあ、こいつは?26歳ねえ。いい選手だけど、あと3歳くらい若かったからなあ…」。
これまで独立リーグの試合会場でこんな声を数限りなく聞いてきた。声の主はNPBの担当スカウトたちである。会社社会で20代後半といえばともするとルーキー扱い。60歳定年だったとしても、まだ学びの時期。しかし、ほとんどが30歳で選手キャリアを終えるNPBにとって20代後半は、もはや学びの時期ではない。
「25歳は大卒であれば3年目。大卒社会人であればルーキー。では、彼らに現場はどのレベルを求めているのか?一軍ですぐ活躍できることですよね。だから、そのレベルに達していないと、指名リストにも載せられないんですよ」
これもあるNPBスカウトが話してくれた本音。即戦力=スペシャリストでないと20歳後半からキャリアをスタートすることが許されない場所。これからもし、独立リーグ経由でNPBを目指す若者たちにとっては思い切り冷や水をぶちまけるようで恐縮だが、これがNPBという日本プロ野球界最高峰の現実である。
そのことを十分に理解しつつ、わずかな可能性を追い求め、NPB即戦力・スペシャリストを目指す男たちが集う場所。それが独立リーグを見るうえでの1つの醍醐味でもある。
10月13日(月)、日本独立リーググランドチャンピオンシップでルートインBCリーグ王者の群馬ダイヤモンドペガサスを3勝1敗1分けで破り、悲願の日本独立リーグ日本一を達成した徳島インディゴソックスにも、そんな20代後半の「挑戦者たち」が在籍している。今回はその中から四国アイランドリーグplus前期・後期、ソフトバンク杯・チャンピオンシップ含め5冠獲得に大きく貢献した3人に、目前のドラフトへの想いをきいた。
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