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第33回 篠原 慎平選手(香川オリーブガイナーズ)2014年10月22日

【目次】
[1]10代の頃はガムシャラだった
[2]怪我をして、「治す」のではなく、「一から作り直す」ことを考えた
[3]今年、思い切り腕が振れる感覚を掴んだ
今年ドラフト候補に挙げられている篠原 慎平。最速153キロを誇る自慢の速球を武器に香川オリーブガイナーズのクローザーとして活躍。今季53試合に登板し、6勝5敗10セーブの成績を残した。17歳で独立リーグ入りし、7年間もアイランドリーグに在籍した篠原から、これまでの苦悩、そして今年飛躍したきっかけを語っていただいた。
10代の頃はガムシャラだった

篠原 慎平選手(香川オリーブガイナーズ)
――今年で篠原投手は、アイランドリーグに飛び込んで7年目になりますが、入団当初のリーグの印象を教えてください。
篠原 僕が入ったのは17歳。まだ高校卒業前だったので、純粋にレベルが高いと感じました。1年目から先発として投げて、1年間投げ切り、勝ち越せたので良かったです。
――1年目の2008年は19試合を投げて4勝3敗の好成績でした。1年間投げ切ることは大変だと思うのですが、どのように乗り切っていきましたか?
篠原 とにかく、がむしゃらでした。まだ10代だったので、リーグ戦1年間は初めてでしたが、疲れていても次の日に回復できていたので、がむしゃらにやっているだけでしたね。
――試合で勝つためには、どんなことをテーマに練習に取り組んだのでしょうか?
篠原 目標の1つは、NPBに入りたいというのもあったので、僕の特徴はストレートで自信があったので、そのストレートを磨くことをテーマにしてずっと取り組んでいました。
――なるほど。では、普段の投球ではどういうことを意識されていたのでしょうか?
篠原 10代と今ではスカウトからの見られ方が違うので、10代では、勢いのある投げっぷりが重視されます。粗削りだけど、まだ若いし、伸びしろがあるなと思ってくれるんじゃないかなと。
でも24歳になれば、球速の速さだけではスカウトは評価しないので、ストレートの速さを速く見せるか、組み立てなど、野球をしっかりと考えて、投球をするように変えていきました。
――そういう考え方になったのは、いつからでしょうか。
篠原 僕は19歳になって怪我をして手術をしたので、その時は、グラウンドの外から野球をみていました。チームのサポートとして配球チャートを書きながら野球を見ていたのですが、客観的に3年間見続けてきて、こういう配球をしたいのなら、こうしたら打てるなとか、投げられてなくて辛いけど、外から野球をみる時間が長くなったことで考え方は変わりましたね。
【次のページ】 怪我をして、「治す」のではなく、「一から作り直す」ことを考えた

- 篠原 慎平(しのはら・しんぺい 投手)
- 生年月日:1990年6月13日生(24歳)
- 出身地:愛媛県
- 186センチ89キロ
- 右投左打
- 経歴:今治精華高通信課程松山校-愛媛マンダリンパイレーツ-香川オリーブガイナーズ
- 選手名鑑:篠原 慎平