松本 直晃投手（香川オリーブガイナーズ）

――大学は環太平洋大に進みます。ここに決まった経緯は？

松本　いや、実は高校で野球は辞めようと思っていたんですよ。ただ、故郷に戻って甲子園の準決勝・大阪桐蔭対横浜のいい試合（大阪桐蔭9対4横浜）を見たら、同じ学年の選手たちの姿にいろいろな感情が湧いてきて。「このままではやっぱり終われない。もう1回、野球をしよう！」という気持ちになったんです。

　そうしたら、一緒に見ていたチームメイトが言ったんです。「俺、環太平洋大の練習会に参加するけど、一緒に行くか？」って。

――練習会の開催日は？

松本　その2日後（笑）。そこまではずっと練習していなかったんですが、2日間練習して練習会に参加しました。

――じゃあ、練習会には飛び入り参加というわけですね。

松本　はい。ただ、練習会ではレフトフェンス直撃の辺りを2本打てて。進学のお誘いを頂いて、そのまま進学を決めました。

――ということは、甲子園準決勝を見ていなかったら……。

松本　野球はしていないでしょうね。普通の大学生をしていたと思います。

――こうして環太平洋大に進みました。

松本　1年秋から守備固めで三塁手、2年春から遊撃手で起用して頂きました。当時のレギュラーは亀澤 恭平さん（香川オリーブガイナーズ～福岡ソフトバンクホークス育成～現：中日ドラゴンズ）。毎日のように後ろについて色々なアドバイスを頂いて、守備を向上させることができました。
亀澤さんが卒業された3年春秋は遊撃手で1番ないし2番でレギュラー。4年春は3番・右翼手。3年秋から4年春はキャプテンでした。

――この時点でも「投手」の二文字は出てきません。

松本　又吉 克樹（香川オリーブガイナーズ～現：中日ドラゴンズ）（2013年インタビュー【前編】【後編】）をはじめ、ピッチャーはそろっていましたからね。僕は遊びで投げるくらい。投手は3点ぐらいまでには抑えてくれるのに、バッターが打てないので勝てない状況でした。

――松本選手自身の打撃はどうだったのですか？

松本　3年春が2割8分くらい。3年秋は3割打つも途中インフルエンザで離脱してベストナイン取れず。3年秋は最終週の吉備国際大戦でホームラン含む固め打ちをして、やっと1割6分くらい。そこで引退しました。