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第49回 四国アイランドリーグplus 鍵山 誠CEO【後編】 「四国アイランドリーグplusは『修行の場』」2015年05月29日
【目次】
[1]四国アイランドリーグplusを「厳しい修行の場」に
[2]「JABA大会参加」がもたらす化学変化
[3]違う文化を知り、経験し「成長」せよ
これまでの鍵山 誠CEOインタビューは以下から
四国アイランドリーグplus 鍵山 誠CEO【前編】(2015年05月26日公開)
四国アイランドリーグplus CEO 鍵山 誠 氏(2012年04月01日公開)
四国アイランドリーグplus CEO 鍵山 誠 氏(2012年04月08日公開)
四国アイランドリーグplus CEO 鍵山 誠 氏(2012年04月15日公開)
違う文化を知り、経験し「成長」せよ

中島 輝士監督(上段中央)・小崎 貴紀COO(上段右)・選手たちと決意を固める四国アイランドリーグplus・鍵山 誠CEO(上段左)
――話を北米遠征に戻します。経験と共に「対応力」の部分も今回の17連戦では問われると思いますが?
鍵山 万が一、雨で試合が中止になっても翌日ダブルヘッダーになると思いますし、ダブルヘッダー・ダブルヘッダーも北米独立リーグでは普通にあります。ルールも日本のみで適用されているものとは違いますし、細かいストライクゾーンも違う。ボールの質だって違います。ホームランを打ってガッツポーズなんてしたら、次の打席ではぶつけられるかもしれない。点差の空いた場面で盗塁なんてしようものなら……(苦笑)。いい意味でも悪い意味でも日本とは違います。
ただ、日本の常識とは全然違う文化を経験すると絶対に成長します。このようなことを知ることは大事なことですし、経験することはもっと大事。選手も指導者も成長すると思いますね。そして我々経営者もそうです。フロントも成長させてくれる。
今回の北米遠征では、4球団のフロントも日程中に順繰りにしながら数日間ずつ帯同させるので、お客さんの反応や求めているもの、地域におけるチームのありようや、球場の立地とかも見てほしい。今すぐできなくても「どうあるべきか」を経営陣にも知ってほしいですね。
――違う文化を知り、経験し、「成長」せよ!ですね。今回はありがとうございました。
鍵山 ありがとうございました!
表情はこれまでの10年間と同じく「優しいお父さん」のように柔和ながら、出てきた言葉は厳しさに満ちたもの。世間が抱く鍵山 誠CEOへの見方が180度変わった独占インタビューとなった。ただ、その奥底にあるものは四国アイランドリーグplus、そして四国発の文化を創造する使命感。ライオンが我が子を千尋の谷に突き落とした後、這い上がってきたものだけに無限の愛を注ぐのと同じように、この厳しい修行を乗り越えた者たちには、成功の道が必ず待っている。
(取材・写真:寺下 友徳)