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第1回 四国アイランドリーグplus CEO 鍵山 誠 氏2012年04月01日
四国アイランドリーグPlus。いわずと知れた日本初のベースボール独立リーグである。
2012年度で創設8シーズン目を迎える。これまで、数多くのNPB選手を輩出し、近年では、元NPB出身の選手の入団も増えてきた。また2012年度シーズンからNPBの育成選手を受け入れる事を発表するなど、常に日本野球の発展のために、前に進み続けている。
今回、『独立リーグドットコム』OPEN 第一号として、独立リーグを牽引する四国アイランドリーグPlus・CEO鍵山氏に、リーグの立ち上げ期から未来のリーグのあり方について幅広く話しを伺った。
そこからは、独立リーグの現在・未来が見えてきた。
【目次】
[1]四国アイランドリーグplusに関わる
[2]地域にいかに貢献していくのか
四国アイランドリーグPlusに関わる

四国アイランドリーグplus CEO 鍵山誠氏
――まずは、鍵山代表がリーグに本格的に関わるきっかけを教えて下さい。
鍵山CEO(以下「鍵山」) 元々2005年の7月、8月に経営が破綻しそうだという話が出ました。当時、リーグには選手、監督、コーチ、職員を合わせると120人くらいの人が四国に来て野球をやっていたので、何とかしなくちゃと思いました。
私はスポンサーとして関わっていましたが、地元の四国の出資されている方から、何とか手伝うことは出来ないかと相談されたのがきっかけです。
地元・四国への恩返しという事もあり、(独立リーグの)事業よりはまずは資金繰りを支えましょうということになりました。1ヶ月で3億ほど集めてまずは、一年間で赤字を消そうと始めたのが最初でしたね。
――1年目で経営が難しかった中で盛り上げていける見通しはありましたか?
「鍵山」 正直2005年に引き継いだ時には右も左もわからない状態で、独立リーグの本質的な意義も分かりませんでした。
ただ僕が引き継いだ時に感じたのは「野球人の野球人による独立プロ野球リーグ」という状態だったので、どうしたらリーグが地域の人達に応援してもらえて、なおかつ経営も上手くいくのかというのは全く手探りの状態で引き受けてしまいましたね。
――その時は、正直不安でしたか?
「鍵山」 かなり不安でしたね。どうするんだろうと。引き受けた当初は野球界自体もよく分かりませんでしたし、とにかく引き受けないと無くなっちゃうという状態だったので・・・。
当時は、自分で立ち上げた会社を上場させた後に株式を全部売り、インターネットカフェを運営していましたが、独立リーグとの両立は無理だろうと思い、野球の方につきっきりでした。ベンチャー出身なので走りながら考えることには慣れていたので、走りながら考えて、何かいい案が思いつけばいいかなと思っていました。

- 鍵山 誠 (かぎやま まこと)
- 1967年6月8日生まれ。大分県出身。
池田高(徳島)-九州産業大卒。
インターネットカフェ「ファンキータイム」を経営する株式会社S.R.Dのほか、
株式会社セイア、株式会社AIRISの代表取締役として多方面にて事業を行う。
07年12月より四国・九州アイランドリーグCEOに就任。
- 1967年6月8日生まれ。大分県出身。