- トップ
- インタビュー
- 2012年インタビュー
- 横浜DeNAベイスターズ 冨田康祐 選手
第11回 横浜DeNAベイスターズ 冨田康祐 選手2012年09月21日
2011年は一年間、香川オリーブガイナーズでプレーした冨田康祐選手。抑え投手として48試合に登板し、3勝3敗9セーブ。防御率1・39(リーグ2位)をマークし、後期MVPを獲得した。
同年10月のドラフトでは、横浜DeNAベイスターズから育成1位指名を受けた。入団後の独立リーグとの交流戦では、自身最速の155キロをマークするなど、今後の活躍が楽しみな投手のひとりとして今、注目を集めている。今回は、そんな冨田選手にお話しを伺いました。
【目次】
[1]苦しくても毎日が充実していた
[2]登板機会を求めて独立リーグへ
苦しくても毎日が充実していた

NPBでプレーできるのも独立リーグのおかげです
――横浜DeNAベイスターズに入団して半年が過ぎましたね。なにか意識の面で、変化したことはありますでしょうか?
冨田康祐選手(以下「冨田」) まだファームの試合でも、8~9イニングしか投げてないんですが、投げること以外にも先輩方を見ていると、いろいろと勉強になることがあるんですよね。最初は試合に帯同させてもらえなくて、もっと投げたいなって思っていたりもしたんです。
でも、1軍で長く活躍されていた方がファームにきても、人前で文句も言わず、朝早くグラウンドに来て、自分なりのトレーニングをして試合に臨む姿や、自分のやることをしっかりやる姿がみると、僕もこんなんで文句言ってたらあかんなと思うようになりました。
ファームで、『あの人、すごいな』という人は、何かあった時にすぐに1軍にいったりしているんで、僕も自分のやれることをしっかり準備して、臨みたいなと思うようになりましたね。
――投手として、いまはどんな課題をもって練習に取り組んでいますか?
「冨田」 自分の長所はスピード、そして真っ直ぐだと思っているので、そこをもっと伸ばしていくこと。また、低めに投げる技術や、それを生かすためにウイニングショットの変化球覚えること。まだまだ、課題は多いですね。
――NPB選手になるという夢を叶えた今、改めて四国アイランドリーグの香川オリーブガイナーズでプレーされていた頃を振り返って、感じることとは?
「冨田」 自分がNPBに入れたのも、すべて独立リーグのおかげだと思っているんです。
大学までは与えられた環境で、寮の掃除してくれる方もいたり、食堂もあってご飯を作ってくれる方がいました。でも、香川では住むところだけ。だから全部、自分でやらなければならないんですよね。
また、大学だと選手たちのモチベーションって人それぞれなんですけど、独立リーグの選手はみんながNPB目指してやっていて、意識が高い中で野球が出来て、毎日が充実していました。今、振り返っても、苦しい中でも楽しかったというのはありますね。香川の寮から球場までの10~15キロを毎日マウンテンバイクで通ったり、食事も自分で作ったり、年間通して戦える体作りを最初からイメージして作り上げていったので、体力的にも問題はなかったですね。