- トップ
- インタビュー
- 2013年インタビュー
- 高知ファイティングドッグス 梶田宙 選手
第13回 高知ファイティングドッグス 梶田宙 選手2013年03月11日

~四国アイランドリーグplusの魅力とは~
2013年で9年目のシーズンを迎える四国アイランドリーグplus。NPBを目指すゆえに入れ替わりの激しいリーグで、ただ1人9シーズン全てを選手として迎えようとしている30歳がいる。その男の名は50メートル走5秒8、遠投115メートルの肩を武器に高知ファイティングドックスの顔・梶田宙(かじた・ひろし)外野手<175センチ76キロ・右投右打>だ。誰よりもリーグの歴史を知り、喜びも悲しみも味わってきた梶田。そんな彼に自らを振り返ってもらいながら、丸8年間の四国生活で得たもの、四国アイランドリーグplusの魅力を語ってもらった。
【目次】
[1]「リーグ初安打、初盗塁、初得点」から始まった四国での独立リーグ生活
[2]NPBを目指し、「知識」を学ぶ日々
「3」四国の地で感じた「地域の支え」と「恩返し」
「4」独立リーグの機微を会得しつつ、勝負の9年目へ
「リーグ初安打、初盗塁、初得点」から始まった四国での独立リーグ生活
――今季で入団9年目を迎える梶田選手。まず2005年、創設された四国アイランドリーグに入ろうと思ったきっかけを教えてください。
梶田宙選手(以下「梶田」) 実は愛知大学を卒業する時、地元の軟式野球チームに入団の内定はもらっていたんです。ただ、その後に『今年から四国で独立リーグが始まる』という話を聞いて、トライアウトを記念に受けておこうかという感じで。
記念に受けたら自分の調子もよくて、トントントンと受かって。トライアウトに合格した時に母親には大反対されましたが、硬式野球がやりたかったので入団を決めました。いつの間にか9年目ですけどね(笑)
――じゃあ、もし「記念受験」がなければ・・・。
梶田 今ごろ普通に軟式野球をやっていたでしょうね。でも、高知ファイティングドッグス(以下・高知FD)入団後は『NPBに進むためにやるしかない』と思って練習していました
――そして2005年4月29日・坊ちゃんスタジアム。愛媛マンダリンパイレーツ(以下、愛媛MP)戦において四国アイランドリーグが開幕しました。
梶田 僕がリーグ初安打初盗塁初得点でした。2番レフトで先発したんですが、1回表に1番バッター(松本早人)が三振した後、初球を打って(相手は西山道隆 同年ドラフトで福岡ソフトバンクホークス育成2位入団・その後、2006年に支配下登録され1軍公式戦7試合登板。現在、同チームファームスタッフ)レフト前ヒット。たぶん初球だったと思いますが、その後すぐ盗塁してヒットで初得点でした
――開幕戦の観衆は7,067人。華やかな雰囲気も感じされたと思います。
梶田 そうですね。創設者の石毛さん(石毛宏典・株式会社IBLJ代表取締役<当時>)も『始まります!』と宣言したとき、とても喜んでいたことは覚えています