第19回 高知ファイティングドッグス サンホ・ラシィナ 選手2013年07月24日

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【目次】
[1]アフリカ発独立リーグへ:ブルキナファソからやってきた野球少年、ラシィナ君
[2]ブルキナファソと日本の違い
「3」トライアウトの結果に集まる期待

ブルキナファソと日本の違い

 彼の母国、ブルキナファソは旧フランス領。彼は、現地の民族語のほか、フランス語を話す。しかし、この言葉も日本人にはあまりなじみがない。彼のほか、高知FDには4人の外国人選手が在籍しているが、彼ら母語は中国語とスペイン語。現在は、ブルキナファソで野球普及活動にたずさわっていた青年海外協力隊員OBがボランティアスタッフとして帯同しているので、彼の通訳に助けられている。しかし、チームメイト、スタッフとの意思疎通には苦労しているようだ。それでも彼は決して長くはない滞在ではあるものの、日本語を学ぼうと懸命になっている。まだ「アッリガトウゴザイマス」などあいさつ語くらいしかできないが、球団スタッフとして、グッズなどの販売を手伝う試合中も、遠い異国から来た彼の姿を見つけた野球少年たちのサイン攻めにあいながらも、コミュニケーションをなんとかとっていた。

「日本の野球のレベルは高い」と語るサンホ選手

――ブルキナファソではあなたはトップ選手だったと思うんですけど、実際日本の独立リーグに来てそのプレーを目の当たりにしてどうですか?

サンホ (チームの)みんながみんなを大切にしているということを感じました。そして選手たちが指導者を尊敬し、上達するにはどうすればいいのかを考えて練習していると思いました。

――では、自分がここ(アイランドリーグ)で十分やっていけるとは思いますか?

サンホ うーん。もう少しうまくなればやっていけると思いますけど。今のままでは難しいのではないかと考えています。日本の選手の技術は高いですから。それにプロということも考えれば、僕はまだまだかもしれません。

――では、その「難しい点」、つまり自分の課題はどんなところですか?

サンホ バッティングです。

――その弱点であるバッティングを克服するためにどんなことをやっていますか?

サンホ 弘田コーチ(元ロッテ、阪神)がバッティング技術をたくさん教えてくれています。それをまだ自分の中で習慣づけできていないので今はひたすら反復練習です。具体的にはティーバッティングや素振りを繰り返して体に浸み込ませることからやっています。

――内野手ということですが、得意なポジションはどこですか?

サンホ セカンド、ショートです。

――日本の野球ではそのようなポジションは、非常に複雑な動きが要求されますが、その点に関してはどうですか?

サンホ 確かに難しいですが、とまどいはありません。もうボールが自分の方に飛んできても、それは意識の中にあるので、大丈夫です。

高知ファイティングドッグスでの練習風景

――現在は練習生ということで、ゲームには出ることができない状況です。試合をいつもスタンドから観ていて自分もフィールドでプレーしたいとは思いませんか?

サンホ そうですね。やっぱり出場したいです。でも、少し怖いという気持ちもあります。守備に関しては、もうできていると思いますが、やっぱり打つ方が不安ですね。

――アフリカと日本はなにもかもが違うと思うのですが、日本に来て何か驚いたことはありますか?

サンホ たくさんあります。僕はブルキナファソの首都ワガドゥグから来たのですが。この国は多くの場所が砂漠みたいで乾燥しています。高知に来て、まず思ったことは暑いということです。ブルキナファソも暑いのですが、乾燥しているので日本とはまた違った暑さなんです。湿気が多いのには少し戸惑いました。風景もまったくと言っていいほど違います。自分の国には、山や川、森なんてなかったですから。そもそも野球をするグラウンドもありませんでした。


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