【四国アイランドplusリーグ】リーグ創設11年目へ決意と覚悟の開幕会見!

4球団の監督・主将が意気込みを示す
■「リーグ創設11年目へ決意と覚悟の開幕会見!」開催!
2月25日(水)高松市郊外にある高松国際ホテルにおいて今季、11年目を迎える「四国アイランドリーグplus」開幕会見が行われた。2部構成の第1部はリーグ・所属4球団による「リーグ・球団経営報告、2015年からの新たな挑戦」。例年は開幕への華やかさが漂う会場だが、今年はピリピリとした緊張感が支配することに。席上、鍵山 誠CEOを中心に様々な新機軸が発表されたが、「世界のベースボールマーケットでの地位向上」と「四国をベースとするグローカルビジネスの確立」を目標に大きなくくりとして発表されたのは以下の3点である。
1.全球団による健全経営「2015年度から全球団黒字化の実現」
2.さらなる選手強化と海外展開「6月、選抜チームによるアメリカ遠征の実施」
3.地元地域との共生と新たな事業創出
これに加え、ルートインBCリーグと共同設立した日本独立リーグ野球機構(IPBL)の活用により、独立リーグの地位向上・活性化促進。日本野球連盟(JABA)・日本学生野球協会・日本高等学校野球連盟などのアマチュア野球界やNPBとの連携をいっそう強める一環として、4月4日(土)から香川県で開催される社会人野球日本選手権出場対象大会「第44回JABA四国大会」に香川オリーブガイナーズが独立リーグ所属チームとして初参戦することも正式発表された。
中でも注目を集めたのは昨年12月の10周年記念イベントで実施が決まったアメリカ遠征の詳細発表である。
選抜チームは監督・コーチ2名、選手29名、トレーナー1名、フロント2名の計35名で構成予定。6月上旬に渡米し、ミネソタ州セントポール市にあるアメリカン・アソシエーションリーグ所属「セントポール・セインツ」のホームスタジアムなどを使用して調整と練習試合数試合を行った後は、6月11日から27日までアメリカ独立リーグの1つであるカナディアン・アメリカンリーグの公式戦に参戦。アメリカではニュージャージー州の2球団とニューヨーク州の1球団、カナダではケベック州の2球団、オンタリオ州の1球団と12日から17連戦を戦う。
正に「アメリカンドリーム」を地で行く闘いを通じ、彼らはNPBのみならずMLBを視野に入れた心技体を育み、同時に四国アイランドリーグplus、そして「SHIKOKU」の名は北米の地にアピールする重要な役割を担うことになる。
選抜メンバー発表と7月度の選抜チーム活動内容は現地交渉にあたった小崎 貴紀COOによると「ゴールデンウィーク明けの発表になる予定」だが、来季以降の展開も含め今後の追加発表が待たれる。
なお、福岡ソフトバンクホークス3軍との交流戦も含めたリーグ戦は前後期34試合ずつ。前期は4・5月。後期も8・9月の各2ヶ月間集中開催となる。4球団の監督・キャプテンが出席した第2部で図らずも全監督がポイントにあげた「投手整備」が、そのまま優勝争いを左右することになりそうだ。
そしてリーグ戦のない6・7月は選抜チームに選出されなかった選手たちを含め、様々な形での地域共生と事業創出へ歩を進める四国アイランドリーグplus。
日本独立リーグの道を作った先駆者たちは、10年間で角中 勝也(高知ファイティングドッグス出身・千葉ロッテマリーンズ外野手)、又吉 克樹(香川オリーブガイナーズ出身・中日ドラゴンズ投手)と2名の侍ジャパントップチーム選手を輩出した実績に奢ることなく、決意と覚悟を持って「2代目・3代目・4代目と代替わりができるフレームを作る」(鍵山CEO)11年目へと挑んでいく。
(ライター:寺下 友徳)
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