11年物語結実!愛媛マンダリンパイレーツ、初の独立リーグ日本一!

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2015.10.13

独立リーグ日本一の歓喜に沸く愛媛マンダリンパイレーツ

■独立リーグドットコムニュース
11年物語結実!愛媛マンダリンパイレーツ、初の独立リーグ日本一!

一般社団法人日本独立リーグ野球機構・村山 哲二副会長と優勝カップを手にする愛媛マンダリンパイレーツ・弓岡 敬二郎監督

 四国アイランドリーグplus王者・愛媛マンダリンパイレーツ(以下、愛媛)とルートインBCリーグ代表の新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ(以下、新潟)との間で行われた3戦先勝方式の「日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップ2015」は、愛媛が3勝2敗で優勝。四国アイランドリーグplus初の総合優勝に続き、初の独立リーグ日本一に輝くと同時に、今回で9回目を数える同大会で初となる「2連敗後の3連勝」も果たした。

 新潟が10月3日(土)・4日(日)とまずホームで連勝。一方の愛媛も10日(土)・11日(日)とホーム・坊っちゃんスタジアムで巻き返し逆王手をかけて迎えた10月12日(月・祝)坊っちゃんスタジアムでの第5戦。圧倒的なホームの声援を背に試合の主導権を握ったのは「2連敗した後のミーティングで『あきらめずやろう』ということを話し合って、士気が高まった」愛媛である。

 1回裏・愛媛は通常と異なりライトからレフトへ強い風が吹く坊っちゃんスタジアムの雨風に対応できなかった新潟の2失策に乗じ一死二・三塁のチャンスをつかむと、4番・指名打者に座った主将の(河原)宏誓が新潟先発・中西 啓太の投じた初球を高々とセンターへ。野呂 大樹(2015年インタビュー【前編】 【後編】)の懸命なバックホームも届かず四ツ谷 良輔が生還し先制点を奪うと、先発の小林 憲幸も「リーグ後期に習得した」フロントドアを駆使し、2回まで4奪三振の快投を見せた。

 が、このままでは終われない新潟も3回表一死から1番・野呂が四球を選ぶと、二死二塁から3番・荻島 寿哉が小林の外角高めに浮いたツーシームを左中間に流し打つタイムリー二塁打。技術力・集中力共に満点の一打でホームへ傾きつつあった流れを止めた。

 その後、愛媛は5回まで小林、6回は第4戦でも見せた糸川・伴の投手リレー。加えてけん制・盗塁阻止といった持ち味の守備力で試合を作ると、新潟も中西が5回まで77球2安打・無四球5奪三振の力投。試合は、独立リーグ日本一を決めるにふさわしい好勝負となる。

 しかし6回裏、ついにスコアが動く。愛媛は先頭打者のザック・コルビーが右翼線への二塁打を放つと、二死三塁から連続四球で満塁。

「6番の(ラファエル)ポロには四球を出してもいいと思っていたが、力んで連続四球を出してしまったところが・・・・・・。選手は一生懸命やってくれたけど、僕の采配ミスです」(新潟・赤堀 元之監督)。

 前夜の第4戦でルートインBCリーグラウンド連続セーブの変則左腕・渡邉 雄大が決勝点を与えたこともあり、ここで三塁側ベンチが選んだ策は中西続投だった。一方、一塁側ベンチの愛媛・弓岡 敬二郎監督は次打者の8番・鶴田 都貴に対し、このように指示を与えていた。

「いつも通りに打てば、打てるから」。そして1ボール1ストライク後、ストレートを叩いた鶴田の打球はレフト前で弾み2者が生還。底から湧き上がるような歓声がスタジアムを包む。

ファンに感謝の挨拶を述べる愛媛マンダリンパイレーツ主将(河原)宏誓

「ファンの皆さんがみんな喜んでくれて、一塁ベース上で泣きそうになりました」女房役・鶴田のリードはかくしてさらに冴えた。7回は伴、8回は第3戦5回無失点の東風平 光一。そして9回は3日連続5試合連投の阿部 直晃。愛媛の必勝リレーが決まった20時53分。11年間夢見て、待って、戦い続けた「愛媛マンダリンパイレーツ・独立リーグ日本一」がついに現実のものとなった。

「やっとたどり着きました」。愛媛8年目・髙田 泰輔の一言が表彰式、歓喜の炭酸水かけを終え、静寂が戻った坊っちゃんスタジアムに響く。2010年4月からは県内全自治体から支援を受ける「愛媛県民株式会社」として、独立リーグ理念の1つ「地域貢献」を一心に目指し続けた愛媛。「ファンと一体になって獲った優勝」(弓岡監督)を糧に、海賊たちはそれぞれの目指す大海へと船を漕ぎ出していく。

 なお、日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップ2015の結果詳細は次ページの通りとなっている。

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