「日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップ2016」プレビュー 「守り」の愛媛か「強打」の群馬か リーグの威信をかけた「頂上対決」戦闘開始!

「日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップ2016」プレビュー
「守り」の愛媛か「強打」の群馬か リーグの威信をかけた「頂上対決」戦闘開始!
グランドチャンピオンシップで徳島インディゴソックスを2連勝で下し、2年連続2度目の総合優勝を前後期・ソフトバンク杯優勝に続く4冠完全制覇で飾った四国アイランドリーグplus所属・2年連続2度目の独立リーグ日本一を期す愛媛マンダリンパイレーツ(以下、愛媛)。
対してこちらも「FUTURE-East」前後期を制覇し、地区プレーオフでもリーグ勝率2位の福島ホープスを寄せ付けず1試合で決着。さらにチャンピオンシップでも「ADVANCE-West」王者の石川ミリオンスターズを3勝1敗で下し、こちらも「4冠」を手に2年ぶり3度目の出場で初の独立リーグ日本一を目指すルートインBCリーグ王者・群馬ダイヤモンドペガサス(以下、群馬)。
まさに「KING」対「KING」のリーグの威信をかける頂上対決となった「日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップ2016」(3戦先勝方式)は、10月1日(土)18:00より愛媛県松山市にある坊っちゃんスタジアムで開幕を迎える。今回は覇権の行方を「独立リーグドットコム」的に占うと同時に、10月20日(木)に迫った「プロ野球ドラフト会議supported byリポビタンD」指名を待つ注目選手にも触れていきたい。
「守」の愛媛、「攻」の群馬でグランドチャンピオンシップは展開か?
「チャンスに強いバッティングと守りの強さを印象付けて、接戦をモノにして日本一を勝ち取りたい」と、明確に日本一への道筋を示す愛媛・弓岡 敬二郎監督。一方、「今年やってきたことの集大成として独立リーグ日本一を目指していく」と強打を押し立てて勝ち進んだ今季の戦いを貫く覚悟を表明した群馬・平野 謙監督。両監督のコメントがグランドチャンピオンシップの展開すべてを言い表しているといってよい。
愛媛は桐生第一高3年夏に県勢初の甲子園優勝。「群馬の英雄」である左腕・正田 樹(桐生第一高卒・元日本ハムファイターズなど)、ドラフト指名候補にも名が挙がる185センチ右腕・四戸 洋明の北米遠征組に、「困ったときの伴」右スリークォーターの伴 和馬がそろってシーズン7勝をマーク。中継ぎ・先発両方をこなす元群馬の北方 悠丞、変則左腕の古村 徹といった元横浜DeNAベイスターズコンビ。そしてセットアッパーの阿部 直晃、クローザーの元チャイニーズ・タイペイ代表・陽 建福に至るまでスキのない鉄壁の投手陣が自慢である。
一方の群馬はシーズン56打点(リーグ3位)のヨヘルミン・チャベス。打率.345(同3位)、20本塁打(同1位)、60打点(同1位)のフランシスコ・カラバイヨの元オリックス・バファローズ猛牛コンビに、ベテラン・井野口 祐介も打率.351。この3人が組むクリーンアップは「独立リーグ史上最強」といっても過言ではない。
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