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第3回 日本大学 戸根 千明選手(石見智翠館高出身)【後編】2014年10月21日

【まずは前編を読む】日本大学 戸根 千明選手(石見智翠館高出身)【前編】

【目次】
[1]肉体改造へ 1日8食の『食トレ』
[2]手応えを掴んだ3年春のリーグの拓殖大戦
[3]先発なら杉内俊哉さん、リリーフなら高橋朋己さんが理想

 後編では、肉体改造へ、具体的な『食トレ』の内容、どのようにして投球術を磨いてきたか、そして戸根選手自身が掲げる投手としての理想像を挙げてくれました。

肉体改造へ 1日8食の『食トレ』

戸根 千明選手(日本大学)

――ピッチャーの場合、そこまで体を大きくするという考えは決して一般的ではない。なぜ、体を大きくしようと考えたんですか。

戸根 ダルビッシュ 有さんが、体を大きくしてメジャーリーグに行ったということを知ったのが1番のきっかけです。僕もダルビッシュさんと同じハーフなので、他のピッチャーと違って体重を重くしても動けなくなることはないんじゃないかなと考えたんです。

――ただ、簡単に増量できたわけではないのでは。

戸根 1日8食、食べました。本当にきつかったです。学校がある日の場合ですと、まず朝練前に1回食べますよね。それが終わってから全体での朝食。学校に行って1限目が終わって食べて、2限目の後に昼食。3限目を受けてから5食目。ちょっと時間が空いて、全体練習の前に食べて、練習中にもまた食べる。
おおっぴらには食べられないので、こっそりトレーニング室で(笑)。

それから練習をあがって夕食で8食目ですね。朝、昼、夕の3食以外はおにぎりとかパンや、補助食品を食べていました。1日の総カロリーは8000くらい。胃が受けつけてくれなくて、吐いてしまうときもありました。学校から帰ってくる電車で気分が悪くなって、途中の駅で下車してトイレに駆け込んだことも何度もありました。どうしても野菜の割合が減ってしまうので、青汁やサプリメントで補うようにして、とにかく量を食べようと。

 体を大きくするためには、まずはカロリーを摂取しないといけないですからね。ここまで増やしましたが、動けているので大丈夫だと考えています。4年生の春に95㎏までいったときは、監督に痩せろと言われましたが。
それで90㎏くらいまで絞って、筋力トレーニングなどを続けた結果、筋肉量が増えて今の93㎏に。今はここをキープしようと思っているので、そこまで食べていませんけど。

――まさに「食トレ」ですね。体の方のトレーニングはどんなところに重きを置いてやられましたか。

戸根 上半身はもともと強い方なので、重点的にやったのは下半身と体幹です。下半身はウェイトトレーニングでスクワットとか、レッグカールとか、まずは大きい筋肉から鍛え始めました。
体幹はデッドリフトを多くやっていましたね。180㎏を3セットとか。多い日は5セットくらい。腹筋、背筋など体のコア周りがしっかりしないとフォームは固まってこないので、そこは大切にしています。


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