マドンナベースボール

印刷する この記事をYahoo!ブックマークに追加 このエントリーをはてなブックマークに追加   

第1回 女子野球の魅力ってなんだろう?2013年07月01日

しなやかで、激しく、美しく ――女子野球、その魅力と歴史――

【目次】
[1]女子野球の魅力
[2]女子野球の歴史

2013ヴィクトリアシリーズより

 2012(平成24)年8月、カナダ・エドモントン――。
 新谷博監督(元西武など)率いる女子野球日本代表チーム「マドンナジャパン」の20名の選手たちは、世界の強豪国を相手に堂々と戦い、大会初となる「ワールドカップ3連覇」を成し遂げた。この第5回大会は、史上初となる「プロ・アマ混成軍」で臨んだ初の大会で、今後の日本女子野球界にとっても、実に意味のあるものだった。
 15名のアマチュア選手と5名の女子プロ野球選手たち。プロとアマの化学反応は、どのような結果をもたらすのか? 期待と不安が交錯する中で、日本チームは見事な戦いを見せて、これまでにない最強チームとして、世界にその実力を誇示したのだった――。

 ……ここまでの文章を読んで、おそらく多くの読者にとってはチンプンカンプンかもしれない。「新谷博監督」、「マドンナジャパン」、「ワールドカップ3連覇」、「プロ・アマ混成軍」、「女子プロ野球」などなど、わずか数行の間に、聞いたこともないフレーズが次々と登場することにとまどいを覚えている人も多いことだろう。

 あまり多くの人に知られてはいないけれど、2年に一度、女子野球の世界大会であるワールドカップが開催されている。そして、日本代表チームの面々は「マドンナジャパン」と呼ばれて、昨年の第5回大会まで、実に3連覇を成し遂げている。さらに、10年には、関西を中心に女子プロ野球リーグGPBL(現・JWBL)が発足し、今年からはついに関東にも進出。イーストアストライア、ノースレイア、ウエストフローラ、サウスディオーネの4チームによる白熱した戦いが全国各地で行なわれている。
 ほとんど報道されることがないために、これまで女子野球は男子野球の陰に隠れる形で細々と続いてきた。それでも、日本には世界に誇るべき最強チーム「マドンナジャパン」があり、世界で唯一のプロリーグも存在する「女子野球大国」なのだ。

女子野球の魅力

 しなやかさ、華やかさ、やわらかさ、激しさ、そして、美しさ……。
 女子野球の魅力を言葉で表すとしたら、どんなフレーズを用いればいいのだろう?

 金属バットを使い、7イニング制であるという点を除けば、使用する道具もルールも男子野球と同じ。もちろん、マウンドからホームベースまでの距離は18.44メートルだし、塁間も同じで、男子と同じ環境でプレーが行なわれている。しかし、ほぼ同じ条件だからこそ、男子野球を見慣れている人にとっては、どうしても女子のほうが肩は弱いし、打球の飛距離や脚力も劣っており、物足りなさを感じる人もいるかもしれない。
 けれども、そうした欠点を補って余りある魅力が女子野球の世界にはある。

 当の女子野球選手たちに、「女子野球の魅力は何ですか?」と尋ねてみると、その答えはさまざまだ。

「(男子)高校球児のように、誰もが一戦一戦に必死で取り組んでいるところ」
「常に笑顔であふれているところ」
「プレーの一つ一つが女性らしく、しなやかでやわらかいところ」
「女子とは思えないダイナミックな迫力がいっぱいあるところ」

 選手それぞれが考える女子野球の魅力はさまざまだ。男子野球に負けず劣らず、多面的な魅力が、女子野球にはある。簡単にその歴史を振り返りたい。

このページのトップへ


【次のページ】 女子野球の魅力ってなんだろう?(2)


  • East Astraia
  • South Dione
  • NORTH REIA
  • West Flora