第2回 【特別企画】女子プロ野球 ルーキー座談会2013年12月20日

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マドンナベースボール

 2013年シーズンも終了し、選手たちは来るべき来シーズンに向けてトレーニングの真っ最中。今年のルーキーたちも、1年目の反省を踏まえて、それぞれの課題に取り組んでいます。今年は、2012年に開催された第5回女子野球ワールドカップで活躍した現役マドンナジャパン選手など、4名のジャパン戦士が入団しました。
 そこで、イーストアストライアから中島梨紗投手、中野菜摘選手、そして、ノースレイアから里綾実投手、山崎まり選手に集まってもらい、彼女たちが感じたプロのすごさ、アマチュア時代との変化、来季にかける意気込みを伺いました。
 「日本代表選手」の肩書を引っ提げて、プロの世界に飛び込んだルーキー4選手たち。興奮と緊張のルーキーイヤーを終えたばかりの心境とは?

アマからプロへ!2013シーズンの自己採点は???

【目次】
[1]アマからプロへ!2013シーズンの自己採点は???
[2]開幕前に掲げた目標を振り返る!
[3]アマ時代から互いをよく知る4人!それぞれの印象は???
[4]2年目の2014年シーズンへ向けて

――まずは、ルーキーイヤーの1年目を終えた現在の心境を教えて下さい。それぞれ自己採点をすると、100点満点で何点ですか?

山崎 まり選手(以下、「山崎」) 40点かな?

野 菜摘選手(以下、「中野」) えっ、数字ですか? うーん、10点(笑)。これ、マジリアル。リアルで10点です。

里 綾実投手(以下、「里」) よく言って、50~60点ぐらいです。

中島 梨紗投手(以下、「中島」) ……50点かな?

ノース レイア 山崎まり選手

――じゃあ、それぞれその理由を教えて下さい。

山崎 やっぱりチームが1回も優勝できなかったのと、勝てた試合もあったのに、自分のミスで負けたこともあったし……。「あーっ、もっと自分が頑張ればよかったのにな」って感じさせられることも多かったので40点です。チームの中での自分の役割もうまくできませんでした。

中野 私はずっと1番打者だったんですけど、その役割を何も果たせていなかったです。(片平晋作)監督はずっと使ってくれていたのに、何も返すことができなかったです。だから10点。……まぁ、大目に見て20点ぐらいですかね(笑)

中島 だんだん点数が上がっていくんだ(笑)

山崎 でも、菜摘はティアラカップ(TC)女王決定戦のときは当たっていたよね?

中野 そうそう、TC女王決定戦とか、ジャパンカップの頃は調子も戻っていたんですよね。じゃあ、あと5点プラスして、25点にします(笑)
 最後の方はいい感覚になっていたんですけど、ちょっと遅かったです。

 今年、アマチュアからプロに入って、「どれだけできるんだろう?」って、挑戦の年だったんですけど、たくさん出場機会もあったし、最多奪三振のタイトルも獲れたので、いい経験ができました。それで50点ぐらいはあげてもいいんじゃないかなとは思います。だけど、マイナスポイントはチームが勝てなかったこと。自分の中でも、「何かしら変えれば、もっとできたんじゃないかな?」っていう思いがあって、それが来年の課題です。それがマイナス50点ぐらいです。

イースト アストライア 中島梨紗投手

中島 私は、前半戦に全然成績を残せなかったですね。プロの環境に慣れるというか、今までクラブチームで土日しかやっていなかったのが、毎日練習をして試合数も多くなって、その環境に慣れるというか、自分の気持ちをコントロールできるようになるまでに時間がかかりすぎました。で、前半は全然チームに貢献できなかったです。後半から抑えに転向して、ちょっとずつ自分のやりたいピッチングができるようになってきましたけど。あと、自分はキャプテンでもコーチでもなかったけど、野球ってチームで戦うスポーツなので、アストライアというチームをどうやってまとめるか、そういうことをずっと考えてやってきました。最終的に一つになれたのはよかったかなと思っています。

――日本代表経験が豊富な中島さんでも新しい環境では苦労しましたか?

中島 プロでは1年目ですけど、年も結構いっているし(笑)、周りからの期待値も高いことは感じていたんで、そういう点で苦労しました。

――今回の4選手は、それぞれ日本代表経験者です。世界の舞台で戦ったみなさんから見て、プロのレベルはどのように感じられましたか?

 アマチュアだと、多少甘いところに行っても、気持ちが入って入れば抑えられたんですけど、プロでは必ず打たれました。「ここは抑えなきゃ」と力み過ぎた球はやっぱり打たれましたね。下位打線でもまったく気は抜けませんでした。

中島 それはホントに感じますね。アマチュア時代に一緒にやっていた選手や、2012年カナダのワールドカップで一緒だった(川端)友紀、(三浦)伊織たちのことは知っていましたけど、それ以外の「この選手はどこから来たの?」っていう選手たちも、すごくバッティングがよかったり、足が速かったりして驚きました。

イースト アストライア 中野菜摘選手

――バッター目線から見て、プロのピッチャーの印象はどうですか?

中野 甘いところにはほとんど来ないですね。

山崎 打席に入って感じるのは、アマチュアだとストライクゾーンを的にして投げているけど、プロの場合はコースにきちんと投げられるし、投球の組み立ても「あぁ、考えているな」って感じます。守備のときもアマチュアのときは相手チームの3、4、5番だけ気をつけていればよかったけど、プロの場合は抜きどころがないし、9番でも息を抜けないという感じでした。あと、アマチュアだと一つの大会に向けて集中してチームを作っていくけど、プロの場合は1年間続けなきゃいけないし、お客さんもいるという中で、自分の力を発揮していくというのが難しかったです。

中野 毎週、試合があるのでコンディション作りは大変でした。でも、今まではケガが多かったんですけど、今年はしていないんです。

 抜くところ、抜いていたからでしょ。じゃあ、「ケガしなかった」から、あと5点アップしなきゃ(笑)

中野 ケガが5点? いや、10点アップでしょ(笑)
 これで35点だ!

――さっき中島投手が言っていた、プロで対戦してみて驚いた選手って誰ですか?

中島 フローラの小西つどいとか、レイアの三浦由美子とか、佐藤千尋とか、アマチュア時代をまったく知らない選手だったんですよね。でも、みんな足が速かったり、身体能力が高かったり、驚きましたね。

 私は外野の守備力に驚きました。特にフローラ、ディオーネはすごかったです。「抜けた」と思った打球なのに、そこにポジション取りをしているし、後ろの打球でもきちんと追いつけるし。

――プロの場合はデータもかなり重視していますからね。

 でも、レイアのデータはなかなか役に立たないんですけど(笑)

山崎 ピッチャーがそこにきちんと投げないとデータも成立しないですから(笑)

中野 あれ? 里さんも、まりさんもケンカしないで、お互い仲良くしましょうよ(笑)

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