第2回 【特別企画】女子プロ野球 ルーキー座談会2013年12月20日

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【目次】
[1]アマからプロへ!2013シーズンの自己採点は???
[2]開幕前に掲げた目標を振り返る!
[3]アマ時代から互いをよく知る4人!それぞれの印象は???
[4]2年目の2014年シーズンへ向けて

日本代表経験はプレッシャー???

イースト アストライア 中野菜摘選手

――プロ入りする際には、4人とも「ジャパン経験者がプロ入り!」と騒がれました。そういうことはプレッシャーにはなりませんでしたか?

中島 私はプレッシャーでしたね。ジャパンを代表してプロ入りしたわけだから、私がダメだったら、「全日本がダメだ」と評価される気がしたので。別に「中島梨紗はこの程度か」で終わればいいんですけど、結局「ジャパンってこんなものなのか」ってなっちゃうんで、そこは悩みましたね。

 確かに自分も、開幕するまではプレッシャーを感じていました。でも、プロ初勝利を完投で飾ることができて、やっと楽になった気がします(4月13日TC高知大会・フローラ戦)。このときに「ここからプロとして頑張っていこう」と思えたけど、その前は「どうしよう? どうしよう?」って、不安要素の方が大きかったです。

中野 私はそういうのはあんまり気にしないですけど、結果を出せていなかったから、「こんなもんか」と思われるだろうなとは考えました。

山崎 自分はそんなにプレッシャーを感じませんでした。過去のことよりも、「今は今」ということに集中するようにしましたけど、とまどいはありました。プロの野球とジャパンの野球はちょっと違っていましたから。

――ジャパンとプロの戦い方の違いとは、具体的にはどういうことですか?

山崎 ジャパンはてっぺんをとりに行く一回勝負で、プロは全部の試合にすべてを出し尽くすという感じではないと自分は思いました。プロの戦い方は、別に流しているわけじゃないけど、1年間をトータルに考えている戦い方でした。自分としてはジャパンのときのように一つの目標に向かって、ガッと集中する方が戦いやすいし、チームのまとまりも生まれるのかなと思いますけど、それだと1年間はもたないのかもしれないし……
 その辺りが難しかったです。

中野 確かにジャパンの方が、みんなが心の底から「勝ちたい。勝つためには自分が何をしなければいけないか」って、真剣に考えていると私も思います。だから自分が犠牲になることも全然平気なんだけど、プロではそこまでの思いの強さは見えなかったかな。

山崎 「勝ちたい」という思いはみんな持っているんですけどね……

中島 何人かなんですよね、その思いを持っているのは。でも、それは全員じゃなきゃいけないし、ジャパンって全員がそう思っているから、みんなで一つになって戦えるんですよね。プロの場合は負けても次があるけど、ジャパンは負けたら終わりですからね。だから、プロの戦い方だと「負けたけど、次は頑張ろう」だけど、ジャパンの場合は「負けたら、次がない」って感じですね。

山崎 2012年のカナダの大会のVTRを見たんですけど、新谷(博)監督が「オレたちの戦いは一回負けたら終わりなんだ」って、怒っていましたよね。自分はそれは当然だと思っていたので、現地で大会が始まっているのに、新谷さんがそこまで怒るほどの溝があったことに驚きました。今年1年プロでやってみて、「だから新谷さんが怒ったのかな?」と感じることはありましたけど。

イースト アストライア 中島梨紗投手

――プロになって、ファンサービスも大切なポイントとなりました。その辺りはもう慣れましたか?

中島 私、苦手なんです。全然ダメなんですよ。試合が終わって、お見送りのときもニコニコできないし……

中野 だって、顔が怖いもん(笑)。中島さんはストイックで近寄り難いから。

中島 熊崎愛(アストライア)なんかは、ファンの人から「今日のエラーはダメだ」とか、「お前のせいだ」とか、いろんなことを言われるんですけど、私一回も言われたことがないんですよね。負けても、「今日は惜しかったですね」とか、勝ったら、「勝ってよかったですね」とか、そういうことしか言われたことがないんですけど。

 ファンサービスに関しては菜摘がすごいですよ。

中島 ファンの人が来たら、すごい笑顔でニコーッってするよね。それは本当にすごい。

中野 あんまり意識してないんですけどね。愛嬌あるのかな?この点も、点数アップですね(笑)
 無理してやっているわけじゃないんですけど。

中島 アイドル向きだね(笑)

中野 マジすか? 引退したら、そっちに行こうかな(笑)

山崎 自分は難しかったですね。プロに入ってから、野球を見る人もいろいろいるんだなと思いました。野球をよく知っている人もいれば、そうでない人もいるし……。自分はプレーを褒めてもらえるとすごい嬉しいですね。

2年目の2014年シーズンへ向けて

――では、改めて2014年、2年目のシーズンに向けての抱負を!

中島 先発になるか、抑えになるかわからないですけど、プロで1年やってみて、「ピッチャーって、防御率が大事なんだな」って、改めて思ったんですよね。もちろん、勝ち星も大事なんだけど、「やっぱり防御率が低い方がすごいんだな」って思ったんです。だから、今年の防御率が2.49だったので、2014年は1点台を目標にしたいと思います。

ノース レイア 里 綾実投手

 去年の目標の「15勝」は取り下げます(笑)
 自分も防御率は大事にしたいです。テレビでダルビッシュ(有=レンジャーズ)が「防御率が大事だ」って話をしているのを聞きました。勝敗はチームの状況や試合状況で変わるので、自分も防御率を大切にしたいと思います。そして来年は負けよりも、勝ち数を多くしたいです。あと、最近バッティングのコツをつかんできているので、来年は1本はホームランを打ちたいですね。

中島 アマチュア時代は数字を気にすることがなかったので、単純に勝ち星だけを考えていたけど、プロに入ったら、みんなが数字に詳しくてビックリしました。チームが逆転されたことよりも、自責点がつくかつかないか、防御率が上がるか下がるか、だけを気にする選手もいるみたいなので、そうはならないようにしたいと思っています。

中野 うーん。私、何で去年、「打率4割、出塁率5割」なんて、数字を出したんですかね(笑)

中島 来年は行けるでしょ。

中野 うん、行けますけどね(笑)
 数字というよりは、そこに行くまでの過程を重視したいです。今まではあまり悩まなくても結果が出ていたけど、プロに入って、練習内容や意識の違いによって、結果が変わることに気づいたから、過程を大事にしたいです。来年は数字じゃないです。数字は後からついてくるものだから(笑)

山崎 失策数を減らすことと、今年は最後に3割を切ってしまったので、その足りない部分を上げたいです。エラーを減らして、打率を上げればチームにももっと貢献できると思うので、このオフはそれを達成できるように取り組みます。
 ホームランですか? チーム内での役割がどうかはわからないけど、遠くに飛ばす力は大切に持っておきたいという気持ちはあります。

――今日はどうもありがとうございました。

一同 どうもありがとうございました。2014年も応援よろしくお願いします!

(座談会司会=長谷川 晶一)

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