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第2回 イーストアストライア 川端友紀選手(後編)2013年07月16日
【目次】
[1]ソフトボールから女子プロ野球の世界へ
[2]初めての国際大会出場から学んだこと
[3]走攻守三拍子揃った選手になるための課題
初めての国際大会出場から学んだこと
――去年は国際大会にも出場しましたね。初めての国際大会でしょうか?
川端 ソフトボール時代を含めても初めてですね。オリンピックに出るのが夢だったので、世界で出来るということには、特別な思いがありました。形は違っても、日本代表に入れたのは嬉しかったです。それをプレッシャー、緊張だけで無駄にしたくないと思いましたね。すでに日本は2連覇をしていたので、プロが入って3連覇できるか?といわれていましたが、それで押しつぶされて結果が出ないのは、もったい無いので、楽しんでいつもどおり、という気持ちで臨みました。

――海外の野球と日本の野球とは全然違うのでしょうか?
川端 海外の野球は日本とは全く違いますね。海外の野球はパワー野球で、日本人には歯がたたないぐらいすごいんです。体つきも、背の高さも、全く違ったのですが、ただ細かいプレーは日本のほうが上手かったです。
投手に関してもコントロールも、変化球も、日本が一番いいなと感じました。細かい野球が出来るか、出来ないが海外と日本の違いだと思います。
海外の選手は豪快さはとても良い所だと思いますし、日本の選手も 豪快さが出てくればいいかなと思うんですけどね。日本人はきっちりバントで送る、一方で海外はバンバン打ってくるイメージでした。
あと海外の選手はスライディングがすごいんです。日本の選手は足からスライディングなんですが、アメリカの選手はヘッドスライディング。守備側が飛ばされるぐらいじゃないかというぐらい迫力あるもので、日本でプレーしている時はヘッドスライディングでする選手はいなかったので、慣れていなくて、苦労しましたね。
――女子野球というのは、男子の野球と違った特有の戦術はあるのでしょうか?
川端 そうですね、男子と比べると本塁打を打てないので。男子の場合は1対0でも本塁打で同点にできますけど、女子野球は柵越え本塁打が少ないので、つなぐことは点をとるためにとても大事なことなんです。一つのバントのミスも命取りになりますし、そのミスで野球の流れががらっと変わります。それをプロ入り3、4年目ですごく感じました。一つのミスが負ける原因になったりしています。
――これまでの川端選手の成績を見て、ご家族からはどのようなことを言われたりするのですか?
川端 兄には、『6割打て』と常に言われますね。2年目で4割打った時に、4割で満足するなといわれました。実際に、試合で打った日に、応援に来てくれたんですが、それでも、『6割打て』と言われて、相変わらずキツいこというな(笑)と思いました。
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- 川端友紀 (かわばた・ゆき)
- イースト・アストライア
- ポジション:内野手
- 生年月日:1989年5月12日
- 出身地:大阪府貝塚市
- 経歴:市立和歌山高(ソフトボール) - 塩野義製薬(ソフトボール) - 京都アストドリームス(2010 - 2012) - イースト・アストライア(2013〜)
- 身長:170cm
- タイプ:右投左打
- 首位打者(2010、2011)
最高出塁率(2011)
ベストナイン遊撃手(2011) - 上記データは掲載時のものとなります。