第7回 ウエストフローラ 三浦伊織 選手2013年11月08日

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打撃フォームへのこだわり

――春先は顔の近くからバットを引いて、高い位置で手でタイミングをとっていました。そして、夏頃には最初にバットを引いた状態で手は動かさずに左足の付け根部分、股関節を意識したバッティングフォームに取り組んでいました。現在はどのようなフォームを意識していますか?

三浦 今の調子は悪くはないです。でも、フォームはまた少し変えました。ピッチャーが投げる前に股関節にタメを作ってしまうと、身体が固まってしまうんです。そうすると、細かい変化に対応できないという結論になったんです。カーブはいいんですけど、自分の考えではスライダーは始動を早くして先に打たなきゃいけないんです。でも、股関節を先に作ると少し遅れるんです。「あっ、真っ直ぐだ」と思ったボールがスライダーだった。それはポンってすぐに手を出さないとファールにできないじゃないですか。そう考えると、今までのフォームだと少し窮屈になって、バットがすんなり出てこないんです。

――その結果、今ではどういう意識で打席に立っているのですか?

三浦 右足でタイミングをとるようにしています。右足でリズムをとって「1」、左足に重心を乗せて「2」、スイングのときにまた右足に「3」ですかね。でも、上体はそのままの状態をキープして、上半身が揺れないようにしています。とにかく意識しているのは「固まらないように」という思いです。それが9月頃ですかね。岡山大会(9月21~22日)で7打数1安打だったんです。それで、「これは考えなきゃいけないな」と思って、思い切って変えました。

――じゃあ、上体や手の位置は夏頃のままで、タイミングの取り方だけを変えたというわけですね。

三浦 そうで、そうです。夏の進化ヴァージョンで今は打席に立っています。今はこれがしっくりきていますし、反応が良くなるので、スライダーはファールで逃げられるようになりました。でも、それでもちょっと調子が悪くなると、足元がバタバタしてしまうんですよね…。大田は投球テンポが速いし、ボールも速いので、私もめちゃくちゃ速いテンポでタイミングをとります。でも、なぎさん(渚)だと、フォームがゆったりしているので、私もゆったりとタイミングをとっています。2人が投げているときは、それぞれタイミングのとり方が違うので、ファンの人には、そこにも注目してほしいです。

――今後の課題、来シーズンの目標などはありますか?

三浦 バッティングではどんどん成長したいです。たとえば、「失投は必ず見逃さない」とか、難しい球なのに初球から手を出す」とかはなくしたいです。

――最後にTC女王決定戦への意気込み、そして女子プロ野球の魅力を教えて下さい。

三浦 「女性がこんなにできる」ということも、まだまだ知られていないので、ぜひ一度球場に足を運んで、何かを感じてほしいです。一回来てもらって、「面白くないな」と思ったら、残念ですけど仕方ないです(笑)。お客さんに恥ずかしくないように、これからも、もっともっと技術を上げて、最高のパフォーマンスを見せられるように、日々努力をしていきます。TC女王決定戦は今シーズンの集大成なので、最後の激しい戦いをぜひ多くの人に見てほしいです。応援、よろしくお願いします!

(文・写真=長谷川 晶一)

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プロフィール

三浦 伊織(みうら・いおり)
(写真:女子プロ野球機構公式サイトより)
三浦 伊織(みうら・いおり)
  • 所属:椙山女学園高校-ドリームス(2010~2012)
  • 出身地:愛知県
  • ポジション:外野手
  • タイプ:左投左打
  • 身長:160センチ
  • 首位打者(2012)
    最多安打(2012)
    最優秀守備率外野手部門(2010)
    最多盗塁(2012)
    ベストナイン外野手(2011・2012)
  • 上記データは掲載時のものとなります。
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