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第8回 ウエストフローラ 矢野みなみ 選手2013年11月21日
【目次】
[1]投手としての目覚め
[2]ソフトボール選手として活躍
[3]実業団からプロの世界へ!
[3]全国の女子野球選手の憧れになるために
全国の女子野球選手の憧れになるために

――プロ入り後、本格的に投手転向に挑戦したわけですが、現在の球種は?
矢野 ストレートとカーブとカットボール。あとはツーシームですね。配球はキャッチャーのサイン通りです。今は決め球がないので、スプリットを練習しているんですけど、今年はまだダメでした。結果的には見逃し三振はストレート、空振り三振は思い切り腕を振ったカーブ。この2種類が今のウイニングショットなので、丁寧に、コントロールに気をつけて投げたいと思います。

――今年対戦した中で、印象的な打者は誰ですか?
矢野 やっぱり、アストライアの大倉 三佳さん、川端 友紀、川保 麻弥さんのクリーンナップですね。本当に一球も息が抜けないので、全部勝負球を投げるつもりで挑んでいます。初球からどんどん来るバッターだし、抑えたらチームの勝ちにつながるので達成感はあります。あの3人の前に絶対にランナーを出さないということは心がけています。
――プロ入り時は「投手か、野手か」でしたけど、今では完全に投手として一本立ちしました。チームには小西 美加という大エースもいます。小西投手のことはどのように意識していますか?
矢野 最初の頃は自分のことで精いっぱいだったんですけど、シーズン途中からは、「小西さんに負けないピッチングをすれば、チームのためにもなるんだ」と考えられるようになりました。今は、「小西さんを追い抜かそう」という意識は強く持っています。
――改めて、矢野さんが考える「野球の魅力」とは何ですか?
矢野 うーん、最後まで何が起こるかわからないこと。そして、強い者が必ず勝つとは限らないこと。この2つは野球の魅力だと思います。
――では、「5年後」、「10年後」の自分はどうなっていると思いますか?
矢野 5年後はリーグを代表する選手。10年後には結婚していたいです(笑)。今年はルーキーだったので無我夢中の1年だったけど、全国の女子球児のためにも、これから女子野球を盛り上げるためにもっともっと頑張ろうと思います。そのためには、女子プロ野球、JWBLがみんなにとっての憧れの存在にならなきゃいけないし、選手一人ひとりが魅力のある存在にならないといけないと思っています。ぜひ、来年も矢野 みなみをよろしくお願いします!
(文・写真=長谷川 晶一)

- 矢野 みなみ(やの・みなみ)
- 所属:九州女子高校(ソフト)- 豊田自動織機(ソフト)- 東芝北九州(ソフト)
- 出身地:福岡県
- ポジション:投手・内野手
- タイプ:右投右打
- 身長:168センチ
- 上記データは掲載時のものとなります。