侍ジャパントップチーム2014 選手発表!

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   
2014.07.17

あくまでも“真剣勝負の戦い”にこだわる

 白を基調にサムライネイビーのストライプと胸には日の丸をあしらったユニフォームを身にまとい、小久保裕紀・侍ジャパン代表監督は力強い言葉でそう語った。

 7月17日、11月に8年ぶりの開催が予定されている「日米野球2014(仮称)」を戦う野球日本代表、通称「侍ジャパン」の選手発表記者会見が品川プリンスホテルで行われた。

 登壇と共に昨年11月に初陣を飾った小久保監督の口から発表されたのは以下6選手。

 まずは現在パ・リーグの首位打者をひた走り走攻守全てにおいて完成度が高いと小久保監督が評価するオリックスバッファローズ、糸井嘉男。背番号7をつけ笑顔も覗かせた外野手は「引き締まる思いを感じている。期待されている走攻守全てでチームを引っ張っていきたい」と意欲を示した。

 続いて糸井と共に好調オリックスを牽引する、エース金子千尋。19番の背番号を背負う男を小久保監督は「コントロールの良さは日本で1位、2位を争う」と評する。金子自身は初選出に「自分が選ばれるとは思わなかった」と話しながらも、「自分に求められている“らしい投球”で期待に応えたい」と語った。

 3人目は昨年の侍ジャパンでもキャプテンを務め、「扇の要」の役割が期待される東北楽天ゴールデンイーグルスの嶋基弘。慣れ親しんだ37番を背負い、「日本代表というのはプレッシャーがかかるが、一生懸命声を出していきたい」と語気を強めるとともに、「マイクトラウト(ロサンゼルスエンゼルス)と対戦してみたい。」と願望も口にした。

 4人目は球界を代表するエースであり、全てにおいて日本のトップだと小久保監督が評した広島東洋カープ、前田健太。エースナンバーである背番号18に関して「こだわりはない」と語る前回のWBCベストナインに輝いた右腕は、自身が目指す舞台であるメジャーの選手との対戦について「自分のピッチングを貫くだけ」と冷静に語った。

 5人目はジャイアンツで不動の地位を築き、小久保監督も大きな期待を寄せる大型ショート、坂本勇人。「重みを感じる」という6番のユニフォームに袖を通し、「走塁や守備の細かいところは向こうには負けたくない。前回よりも強い気持ちで臨みたい」と話す。

 そして、最後に登場したのは小久保監督の構想として、“長打力、ホームランを打てる4番”を体現する男、北海道日本ハムファイターズの中田翔。「特に4番へのこだわりはない。先輩方とプレーする中で、足を引っ張らないように頑張りたい」と謙虚に語った長距離砲は日本代表の中で中心選手となることを誓った。

 全選手と固い握手を交わした小久保監督は「選手には代表であるという自覚を感じてもらい、子どもたちの目標、憧れとなる日本代表を作り上げたい。そして必ず勝ちにこだわりたい」と語り、ある程度の構想を胸の内に秘めながら、今シーズンの成績も重視した選出の意を示した“若き指揮官”。具体的な選手選考について問われると、キャプテンも含めて明言は避けたがシーズン後の11月、勝ちにこだわるベストメンバーが集うに違いないだろう。覇権奪還へ、2017年WBCに向け始動する侍ジャパンに大きな期待がかかる。

 尚、今回発表された6人に加え、シーズン後に発表される代表メンバーは11月10日の強化試合を経て、12日からの日米野球2014に臨み、さらには2017年のWBCを目指すことになる。

【関連記事】
侍ジャパン社会人代表 対 横浜DeNAベイスターズ 強化試合実施! 【ニュース - その他】
第17回アジア競技大会(2014/仁川)野球日本代表選手決定! 【ニュース - ドラフト2012】
次の記事:
【Weekly TOP5】日本代表が日米野球初の無安打得点試合を達成!