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第4回 JR九州・加治屋蓮、今村幸志郎、大阪ガスには小畑彰宏、4番の茂山周平にも注目!2013年07月17日
【目次】
[1]JR九州・加治屋蓮、補強・今村幸志郎を分析!
[2]大阪ガス・小畑彰宏、4番の茂山周平にも注目!
大阪ガス・小畑彰宏、4番の茂山周平にも注目!

嶋田源太郎選手(JR北海道)
第2試合のJR北海道対沖縄電力ではJR北海道の3番、嶋田 源太郎(24歳・右投左打・180/79)に注目した。銚子商、流通経済大時代から見てきた選手で、そのつどいい選手だと思ってきたが、今日の嶋田が一番よく見えた。
ストップウォッチを使った走塁を見ると、第2打席の中前へのクリーンヒットのときの一塁到達タイムが4.20秒、第3打席の左翼への二塁打のときの二塁到達が8.06秒と、一定のレベルにあることがわかる。遊撃守備はバウンドを合わせるのがうまく、見ていて危なげがない。スローイングも安定している。 バッティングで一番いいのは選球眼のよさだ。最後までボールから目を離さず、ボール球の誘いに乗らないというのが最高の長所。その半面、第4打席では1回もバットを振らず3球で三振に倒れている。課題と言っていいだろう。
第3試合の大阪ガス対東芝戦では大阪ガスの先発、小畑 彰宏(23歳・右投右打・184/82)が最速143キロのストレートに縦・横2種類のスライダーを交えて、力のあるところを見せた。
打者では大阪ガスの4番、茂山周平(23歳・一塁手・右投左打・178/84)、東芝の7番、石川 桜太(23歳・中堅手・左投左打・180/75)が西武・浅村 栄斗(高校野球ドットコム インタビュー 第147回 埼玉西武ライオンズ 浅村 栄斗 選手)を彷彿とさせる好球必打で目を引いたが、私の目には大阪ガスの捕手、岡田 雅利(24歳・右投右打・170/72)が最も魅力的に映った。
2回に一塁走者の服部 政樹をけん制で殺し、4回には二塁走者の松本 幸一郎を同じくけん制で殺し、イニング間の二塁送球では最速1.89秒を計測している。特徴のない打撃でも8回に右中間を破る二塁打を放ち、ここから1点差に迫る猛反撃が始まっている。延長10回、4対5で敗れたが、強豪・東芝を苦しめた功労者の1人と言っていいだろう。ちなみに、大阪桐蔭時代、あの中田 翔(日本ハム)とバッテリーを組んでいたのがこの岡田である。
(文=小関 順二)