第5回 先取り!2013年ドラフト候補特集(社会人編)2012年11月20日
【目次】
[1] 即戦力候補の社会人選手は??? / 解禁組は上位候補の投手がズラリ!
[2] 野手は田中広輔、石岡諒太のJR東日本コンビが筆頭!
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即戦力候補の社会人選手は??
毎年、即戦力を求めて社会人を1位指名する傾向がある。
一昨年であったら榎田 大樹(東京ガス)が阪神ドラフト1位、昨年は十亀剣(JR東日本)が埼玉西武1位、安達了一(東芝)がオリックス1位、今年でいえば増田達至(NTT西日本)が埼玉西武1位、ヤマハの石山泰智が東京ヤクルトから1位指名を受けた。
ここでは、来年指名候補に挙がる選手をピックアップしたい。
解禁組は上位候補の投手がズラリ!
![]() ▲吉田一将(JR東日本) | ![]() ▲東明大貴(富士重工業) | ![]() ▲浦野博司(セガサミー) |
大卒1年目の選手は来年、解禁を迎える。
来年の解禁組は昨年に比べて上位候補として期待出来るのが特徴。その中で上位候補の可能性があるのが吉田一将(JR東日本)、東明大貴(富士重工業)、浦野博司(セガサミー)の3人だ。
吉田は1年目からJR東日本のハイレベルな投手陣の争いに競り勝ち、都市対抗で好投を続け、チームを決勝まで導いた。長い腕を活かした140キロ台のストレートを両サイドへピタッと投げる抜群の制球力が売り。ドラフト上位候補に挙がる投手だろう。
東明は大学時代からドラフト候補と注目されていたが、指名漏れ。1年目から大きくアピール。右スリークォーターから140キロ後半の速球、キレのあるスライダー、ツーシームが武器。
浦野は身体全体をグイッと旋回させて投げ込むストレートは常時145キロ前後を計測。縦横の2種類のスライダーは素晴らしいキレを誇り、決め球として三振を量産する。大学(愛知学院)時代からプロ志望届を提出すれば、ドラフト上位指名間違いないほどの実力を持った投手。社会人でも完成度の高い投球を披露し、セガサミーのエースとして地位を固めつつある。この投手の課題は立ち上がり。調子が良い時と悪い時の差があり、1位指名を確実にするには年間通して安定感のある投球を展開したい。
都市対抗で2試合連続完封を記録した吉原正平(日本生命)は上背こそ、それほどないが、勢いのある直球を堂々と投げ込んでいく姿は気持ちが良い。Honda熊本の荒西 祐大は高卒3年目を迎える右の本格派サイド。エースだった山中が抜け、来年はその穴を埋める活躍が出来るか注目される。
残留組の指名候補は???

上杉芳貴(トヨタ自動車)
社会人は残留組の方が経験もあり、即戦力として計算しやすい。指名候補に挙がりながら、今年漏れた選手は来年もドラフト候補になる。
東京ガスの山﨑雄飛、石川歩、岩佐 海斗の右の3本柱。都市対抗優勝に貢献した北原 郷大(JX-ENEOS)、中京大時代からドラフト候補として注目された右の本格派・上杉芳貴(トヨタ自動車)、140キロ前後だが、伸びのある直球で空振り三振を量産する鹿沼圭佑(JFE東日本:独占インタビュー)、リリーフ候補として最速149キロの速球をマークする菊地 翔太(JR九州)、来年4年目を迎える150キロ右腕・末永彰吾(NTT東日本)、最速148キロの速球、落差の大きいフォークを武器にする武内仁志(ヤマハ)、最速140キロ後半の速球を武器にする剛腕・中村 駿介(日本新薬)、右サイドから140キロ後半の速球、曲がりの大きいスライダーを武器にする秋吉 亮(パナソニック)が指名候補となっていくだろう。
左腕では威力ある速球を武器とする大山暁史(セガサミー)、長身左腕・相原和友(七十七銀行)は角度ある直球、大きな曲がりをするスライダーが持ち味。ただ速球は常時130キロ台で、如何にスピードを上げることができるか。
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