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第10回 日本生命 山本 真也 選手2012年07月13日
日本生命の二塁手・山本真也。PL学園から東洋大を経て、2007年に入社。今年で社会人野球、6年目のシーズンとなる。
高校、大学時代は、一度も全国の舞台に立つことが出来なかったが、ここ日本生命では、入社してから毎年、都市対抗出場を果たしている。また、山本自身も入社してすぐに内野手のレギュラーに定着。昨年の都市対抗では、二塁手の優秀選手賞にも選出されるなど、大きな活躍を残している。
【目次】
[1]転機となった2ヶ月間
[2]センター方向を狙うバッティングを意識
[3]レギュラーであり続けるために
転機となった2ヶ月間

"苦しい時期に自分を見つめ直すことができた"
――今年6月の都市対抗予選の代表決定戦では、ホームランを打って、勝利を手繰り寄せましたね。
山本真也選手(以下「山本」) 前の前の打席でバントを失敗していたので、あの打席は『なんとか、ボールにあたってくれ!』と思って振り抜きました。今年は10年連続の都市対抗出場なので、無事に出場が決められて嬉しかったです。
――山本選手が、バッティングに対しての考え方で大学から社会人に入って変化したことはありますか?
「山本」 若い時は、あまり細かい部分は考えていなかったんですけど、いまは状況をしっかり考えて打席に入るようになったんで、視野がすごく広がってきました。冷静に考えられる自分が出てきたので、チャンスがきたら楽しんでますね。
――それは、いつの時期からですか?
「山本」 去年の都市対抗あたりからですね。そういうふうに、自分で考えるようにして取り組んでいったら、結果的に上手くいったので、今年もそういう気持ちでやっています。
――気持ちが落ちていた時期があったのですね。
「山本」 ずっと3番を打たせてもらってたんですけど、去年の(5月の)京都大会から2ヶ月弱くらい、試合に出させてもらえなかった。結果が出なくなってしまったんですよね。
3番を打っていることで、打たないといけない、結果を出さないといけないと自分から焦ってしまって。都市対抗予選の最後の代表決定戦では、ようやく試合に出させていただきましたが、本当に苦しい時期でした。あの苦しかった時期があったから、逆に自分自身をすごく見つめ直すことができました。
――その時に、野球に対しての取り組みも変わったのでしょうか?
「山本」 本気で変わらないといけないって思ったんです。(入社)5年目になって、チームの入れ替わりも激しくなってきて、『ここで踏ん張らないと、次がない』と自分でも思ってましたし、『ここで結果を出せんかったら、自分の野球人生は終わるな』とすごく感じた時でした。