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第13回 JX-ENEOS 山岡剛 選手2012年09月18日
【目次】
[1]都市対抗を振り返る
[2]ENEOS投手陣を語る

ENEOS投手陣を語る

▲JX-ENEOS 三上朋也 投手
――各投手のそれぞれの特徴と、各投手のリードの仕方を支障がない程度に教えていただけますか? まずルーキーの三上 朋也投手からお願いします
「山岡」 三上ですが、コントロールは良いですけど、真ん中にボールが集まりがちで、投げ急ぐ傾向があって、間をしっかりとったり、ボール球を要求しつつ、球を散らすように意識しています。上背がある分、球が高くなってしまうので、ドームはホームランが出やすい球場ですので、低め低めの意識でやっています。
――今大会はかなり活躍されていますよね!
「山岡」 これぐらいはやれる投手だと思うので、欲を言えばもっとやってくれと思っています。
――大城 基志投手は2試合先発して好投しました。
「山岡」 大城は相手と戦う前に、自分のフォームを気にし過ぎて、自分と戦う傾向があるので、試合になったら打者を打ち取るように集中しろと。持っている球種、球のキレは申し分ないので、集中力を高めて、打者に向かって行けと伝えます。
――大城投手には切れの良いカーブがありますよね
「山岡」 そうですね。ブレーキが効いていますし、それによってストレートは130キロ前半なんですけど、それ以上にキレがあると思います。
――大城投手はフォームを変えたそうですが、何か変化したな、成長したなと思いましたか?
「山岡」 見た目はあんまり変わらないんですけど、本人の中でいじったと思うのですけど、そう言っているのならそれでいいと思います(笑) 変化としてはコントロール、ストレートのキレが去年に比べて良くなっていると思いました。それは良かったと思います。

▲JX-ENEOS 北原郷大 投手
――抑えの切り札・北原 郷大投手は今大会通して厳しい場面の登板が多かったですね。
「山岡」 北原は精神的に強くて、タフな投手なので、逆に点差が開いた場面だと気が抜けて駄目な投球をすることがオープン戦でもあったので、ああいう厳しい展開で投げた方が燃えるタイプですね。
――北原投手は安定感が増してきました
「山岡」 冬場にフォームを少し改良して、スムーズに腕が出るようになったことで、それが良い方向にいきました。配球はストレート中心ですが、スライダーでストライクが取れるようになりましたし、リードしやすくなりました。
――山岡さんから見て予想外の成長を見せている投手は?
「山岡」 まあ大城は一年目が凄い良くて、2年目はイマイチで、今年は良くなってきたかというか、元に戻ってきた感じはありました。あと北原がリリーフとしてしっかり働くことが出来たのは大きいですね。
「山岡」 今回は若い投手が多く、前回優勝した時は田澤というスーパーエースがいない中での優勝が出来たので、三上が右上、大城が左上、北原は右横といろいろな投手のタイプをリードして勝てたというのは、自分の経験してきたのがプラスになっていますし、リードの引き出しも増えたと思います。
――試合中は山岡選手の頭の中での采配なのですか? それとも監督から指示がありますか?
「山岡」 公式戦は監督(大久保秀昭監督)が僕に任せてくれます。監督も現役時代は捕手だったじゃないですか。やっぱり監督が現役でやっている時は周りからガヤガヤ言われるのは嫌だったと思うんですよ。監督もそのへんは気を使っていただいていると思うのですが、横から口を出されることはあまりないですね。自分が迷った時は監督を見て、サインを出してもらう時はあるんですけど、殆ど自分がリードしていますね。

- 山岡 剛
- 1983年9月9日、神奈川県出身。
- ポジション:捕手
- 日大高高校-早稲田大学-JX-ENEOS
- 2008年は田澤純一とバッテリーを組んで一度目の優勝を経験。そして2012年、若手投手の持ち味を引き出して2度目の優勝を経験した。