2013年10月30日 京セラドーム大阪(大阪ドーム)

東京ガスvs東邦ガス

第39回社会人野球日本選手権 1回戦
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第39回社会人野球日本選手権特設サイト

石川歩選手(東京ガス)

東京ガス、エース石川と3番遠藤が活躍

 カメラマン席に並ぶテレビカメラの数は明らかに増えていた。大会3日目第1試合、レンズを向けられた先には東京ガスの先発・石川 歩が立っていた。

 立ち上がり、いきなり東邦ガス1番・荒川 智則にセンター前ヒットを浴び2番・小野 紘明の送りバントで一死二塁。それでも3番・南 善規を146キロのストレートで三振に、4番・山本 明大はファーストゴロに打ち取る。

「初回はバタバタしましたけど回を重ねるごとにボールの走りが良くなった。ロースコアになるかなと思った」

東京ガスの菊池監督が話したように中盤にかけて安定感を増していく。

 4回から8回まではわずか2安打で無四球。2人のランナーも牽制死と三振ゲッツーになったため(記録上はどちらも盗塁刺)、感覚的には全て三者凡退と変わらない。

 そんな快投を見せた石川 歩に合っていたのが初回と3回にセンター前ヒットを放った荒川 智則。5回一死ランナー無しでの対戦では、石川 歩が初球から2ストライクから三振を狙いに行く時のような力のこもったストレートを投げ込む。それでもフルカウントまで持ち込んだ荒川 智則はシャープなスイングで三度センター前に弾き返す。高いミート力でドラ1右腕から猛打賞を放った。「打」で荒川が目立ったように「投」では東邦ガス先発・甲斐も持ち味を存分に発揮した。

 6回まで許したランナーはわずか3人。フォアボール、デッドボールが1つずつあり、ヒットはセカンドへの内野安打のみ。

「高めの甘いボール打って行こうと言っていたんですけど、中々そうさせてもらえなかった。さすがですね」と東京ガス・菊池監督がうなったようにキレのあるストレートと変化球をコントロール良く投げ込んだ。

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