2015年07月29日 東京ドーム

日本生命vs大阪ガス

第86回都市対抗野球大会 決勝
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延長14回、4時間43分の死闘!64年ぶりの大阪市勢決勝を制したのは日本生命!

 29日、第86回都市対抗野球大会は、東京ドームで決勝を迎えた。
日本生命vs大阪ガスという大阪市代表同士の対戦で、本塁から1塁側は日本生命の赤に染まり、3塁側は大阪ガスの青に染まる大応援団。

 午後6時過ぎに始まった試合は4時間43分に及び、試合は延長14回の二死に決着がついた。
「自分が返すしかない、ここしかないと思って何でもいいから1点を取ろうと思った」と決勝打を放った打席を振り返る廣本 拓也。廣本が放った打球は右前安打となり走者が2人還り、大きな勝ち越し点が日本生命に入った。そして、その裏の大阪ガスの攻撃を3人で抑え日本生命が18年振り4度目の頂点に立った。

 試合を振り返ると、大阪ガスが終始試合をリードする形で試合が展開された。

 2回に無死から4番・伊藤 諒介が右翼に運ぶ安打で出塁し、5番・土井 翔平が犠打で送る。そこから7番・小倉 飛鳥も左前安打でチャンスを広げ、二死一、三塁の場面で8番・物部 友徳(新日鐵住金広畑)に打順が回る。物部は見事に一、二塁間を破る安打を放ち、大阪ガスが先制に成功する。

 5回には一死から9番・加嶋 健志郎が右翼手の頭上を越える3塁打でチャンスを作ると1番・青栁 匠が左中間げ打球を運び、これが適時2塁打となり1点。6回には、5番・土井がレフトポール直撃の豪快な本塁打で1点を追加し、6回を終えて3対0で大阪ガスがリードする。
ここまで大阪ガスの先発・酒居 知史が日本生命打線を完全に抑えてきていただけに、このまま大阪ガスが逃げ切るかと思われた。しかし、7回から試合が動く。

 7回表の日本生命の攻撃に、4番・高橋 英嗣が左前へ安打を放ち、5番・廣本が死球で続く。さらに無死一、二塁の場面でバッテリー間のミスや6番・山本 真也にも続けて死球を与えたことにより、満塁の好機を得る。何とか得点を返したい大阪ガスだが、7番・上西 主起が放った打球は本塁で走者がアウトとなり一死となる。
しかし、8番・岩下 知永が死球を受け押し出しでまず1点、続く9番・古川 昌平の中犠飛で1点を返す。そして8回に4番・高橋のフェンス直撃の3塁打で同点とし、8回にして試合を振り戻しにする。

 その後は、両者1歩も譲らない都市対抗野球の決勝戦にふさわしい手に汗握る展開となった。そして9回が終了しても試合に決着がつかなかったため試合は延長に突入。
大阪ガスが毎回得点圏に走者を進めるも、日本生命の2番手として登板した藤井 貴之の前にあと1本が出ない。延長に突入してから、選手たちの一挙手一投足に注目が集まり、良い当たりや良いプレーが飛び出すと選手たちはベンチから出て笑顔で声援を送る。そんな光景が何度も繰り返される中、14回に試合が決まった。

 9番・古川が左前へ安打を放ち出塁し四球も絡み一死一、二塁から3番・原田 拓実が左前へ打球を運び、勝ち越し点が期待されるも好返球が返り得点が入らない。このまま延長戦が続くかと思われた直後に、4番・高橋が四球で出塁し二死満塁のチャンスを作る。ここで5番・廣本が適時2塁打を放ち勝負あり。

 試合後は、18年振り4度目の優勝を決めた日本生命が喜びを爆発させ応援団とともに優勝の感動を分かち合っていた。
試合のキーマンは、5回途中から登板しロングリリーフながら大阪ガス打線を抑えた藤井貴と、決勝打を放った廣本であろう。試合終了後に、廣本は「野球をやってて良かったと思えた瞬間。ここ(都市対抗優勝)を目指してやってきたので『良かった』という気持ちが強い」と笑顔を爆発させた。

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