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ヤマハvsJFE東日本
ヤマハが5回裏にJFE東日本を突き放し、2回戦突破
1回表、JFE東日本が打者8人を送る猛攻で2点を先制すれば、その裏ヤマハも打者8人を送る猛攻で4点を奪った。同じような展開だが、得点以外にも異なる部分はあった。それは打者走者の走塁である。私が俊足の基準にする「一塁到達4.3秒未満、二塁到達8.3秒未満、三塁到達12秒未満」をクリアしたのはJFE東日本の0人に対してヤマハは2人。
1番鈴木 光(東北福祉大卒23歳<数え年齢>左翼手)がアウトになったがセーフティ狙いのバントを敢行3.78秒で一塁を駆け抜けたあと、2番池田祥大(近畿大卒27歳・右翼手)がレフト前ヒットで一塁到達4.26秒。足が速い選手が塁に出ればバッテリーに走られたくない心理が生まれるのは当然。そこにスキが生まれる。
3番矢幡 勇人(専修大卒26歳・中堅手)のレフト前ヒットで一、二塁になり、4番佐藤二朗(東京ヤクルトスワローズ→シダックス出身36歳・一塁手)の死球で満塁とし、5番萩原圭悟(関西学院大卒26歳・指名代打)が押し出しの四球で1点。6番羽山弘起(中央大卒24歳・三塁手)の2球目がワイルドピッチになり同点。さらに羽山が四球で歩いて再び満塁として、7番河野拓郎(九州国際大卒25歳・二塁手)のライトへの二塁打で4点目が入る。
四死球3、投手の暴投1というJFE東日本の自滅を走塁だけと結びつけようとは思わないが、この回以降もヤマハの足は緩まる気配がなく、3回は矢幡のセンター前ヒット(4.25秒)のあと投手暴投があり、次打者にタイムリーが出ている。足が相手投手の脅威になったことは否めない。ちなみに、外野へ達するクリーンヒットで打者走者が4.3秒未満で一塁へ達したのは1回の池田以外でも、3、5回の矢幡、8回の河野の2回あった。ヤマハの走塁の徹底ぶりがうかがえる。
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JFE東日本 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 | ||||||
ヤマハ | 4 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0 | 1 | 0 | x | 9 |
JFE東日本:中林、福島、幸松-土屋、中野
ヤマハ:池田駿、九谷、鈴木-川邉