ウィークリートップ5

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

第10回 【8月26日-9月1日】歴史を次々と塗り替える高卒新人・藤浪晋太郎に迫る!2013年09月02日

【目次】
[1]5位 東北楽天のルーキー則本が球団新人最多の12勝! / 4位 千葉ロッテ躍進の立役者・ルーキー松永に迫る! 
[2]3位 バレンティンが52号! 勝負の9月入り! / 2位 巨人・西村健太朗が球団日本人最多の33セーブ!巨人の抑えに求められるものとは?
[3]1位 藤浪晋太郎(阪神)が46年ぶりの高卒1年目10勝!

3位 バレンティンが52号! 勝負の9月入り!

 8月30日(金)、バレンティン選手が横浜DeNA戦で52号本塁打を放ち、月間本塁打は18本塁打となった。

 ホームランはこんなに簡単に出るものなのだろうか。先週まで48号を打っていたが、この8月26日からの1週間で4本もホームランを積み上げたのだ。見事しかいいようがない。特にすごかったのは52号を放ったのは低めのストレート。簡単に打てる当たりではない。実際にバレンティンはバットを折られている。バッテリーとしては打ちとった当たりである。だがこの男、インパクト時に強く押し込んで、フォロスルーで豪快に振り切って、スタンドインさせているのだ。ただ驚くしかない。

 月間記録となる18本塁打を放ち、次々と記録を塗り替えている。だがこの男に勝負を避けることが多くなった。記録を抜かれたくないためではなく、勝利のため。不用意に勝負に行って、打たれるよりも、勝負しないで後続の打者を抑えればいい。相手は優勝、CS(クライマックスシリーズ)がかかっている。9月に入れば、優勝争い、CS争いはさらに過熱する。

 本塁打を打てる確率が高い選手に対して、不用意に勝負して敗けるのは悔いが残るからだ。横浜DeNA戦の3試合は15四球。1日は1対1の8回裏でまわったが、敬遠気味の四球。スタンドから大ブーイングが起こったが、ルール上、敬遠は認められている。大事な時期に主力打者が歩かせられるのは宿命である。

 バレンティンは四球攻めにあっても、自分のペースを乱すことなく、常に狙い球を絞って打つこと。四球攻めの中で、平常心を乱すことがなければ、本塁打が飛び出すはずだ。

2位 巨人・西村健太朗が球団日本人最多の33セーブ!巨人の抑えに求められるものとは?

西村健太朗選手(読売巨人軍)

 8月30日(金)、巨人の西村 健太朗投手が中日戦に登板し、33セーブ目をあげた。

 巨人の歴代最多セーブ投手はご存知だろうか。角 盈男とマーク・クルーンの93セーブである。長い歴史の中で、100セーブを達成した投手がいないのである。実は2年連続で30セーブを上げた投手もいないのだ。そして今年、2年連続30セーブを上げたのが西村 健太朗(インタビュー)なのである。

 かつては先発として145キロ前後の速球、スライダー、カーブ、ツーシームを投げ分ける完成度の高い投手で、制球力も安定していた。 2012年に抑えとなり、短いイニングのためリミッターを外した西村は常時150キロ前後の直球、130キロ台のスライダー、130キロ台のフォークを淡々と投げる。2012年は32セーブを上げ、2013年は33セーブ。33セーブは日本人最多のセーブ数。2年続けての30セーブは史上初で、文字通り西村は巨人の抑えと呼べる男になったのである。 

 過去10年の巨人は先発が抑えになるパターンが多かった。2002年には河原 純一が抑えに転向して、28セーブ。2007年には上原浩治が抑えに転向して32セーブを上げた。先発投手が抑え投手になるのはなかなか抑えが固定しない事情があった。2008年からマーク・クルーンが入団し、93セーブを上げたが、クルーンが退団してからは抑え不在に泣き、2011年に久保裕也がクローザーで20セーブを上げたが、翌年に故障し、西村が不動のクローザーとなった。今まで2年続けて活躍する抑え投手が不在だっただけに西村の活躍は大きい。

 河原、上原、久保、西村を観て共通して言えるのはコントロールが素晴らしいこと。抑え投手といえば、150キロ以上を超えるストレート、フォークが求められるが、緊迫した場面において抑え投手で必要なのはキレのあるストレートをしっかりと投げ分けられるコントロールと決め球の存在だと考える。取り上げた4人はコントロールとキレのあるストレートに、フォークを武器にする投手。改めて抑え投手は先発投手ができるほどのコントロールが必要ではないだろうか。

 巨人シーズン最多のセーブはクルーンが2008年にあげた41セーブ。クルーンの記録に迫れるかに注目だ。

【次のページ】 【8月26日-9月1日】歴史を次々と塗り替える高卒新人・藤浪晋太郎に迫る!(3)


【関連記事】
第9回 【侍ジャパン強化試合】日本vsオランダ「世界水準のクリーンナップと、やや物足りない投手陣」【侍ジャパン 世界一への道】
第5回 【小関順二のドラフト指名予想】阪神タイガース編 「若手が育つ球団になるには今季もスケール重視でいくべき!」【プロ12球団ドラフト分析2016】
第4回 【小関順二のドラフト指名予想】東北楽天ゴールデンイーグルス編 「今年はスケール重視で指名するべき!」【プロ12球団ドラフト分析2016】
第128回 藤浪晋太郎が倍増で1億7000万で契約更改!【Weekly TOP5】
第5回 クジ11連敗のオリックスが取るべき戦略は「野手1位」。その理由とは?【知って得するドラフト豆知識!】
藤浪 晋太郎(大阪桐蔭) 【選手名鑑】

コメントを投稿する

コラム