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第12回 【9月9日-9月15日】ついに来た!バレンティンがアジア新記録の57号!!2013年09月16日
【目次】
[1]5位 野村祐輔(広島東洋カープ)がプロ初の10勝! / 4位 前田健太(広島東洋カープ)がセ・リーグ最多タイの14勝!
[2]3位 まさに鉄人!中日の岩瀬仁紀が15年連続50試合登板達成! / 2位 中田翔(北海道日本ハムファイターズ)の三塁再転向!背景を成績から探る
[3]1位 バレンティン アジア新記録の57号!
『WEEKLY TOP5』では、ベースボールドットコム編集部が独断で選ぶ今週の野球界の注目ニュースを一挙紹介!今週は全国高校野球選手権優勝の前橋育英が、秋季大会初戦敗退。全日本クラブ選手権では和歌山箕島球友会が優勝!そして今週は輝かしい記録を残した男たちに迫りました!それでは9/9~9/15の一週間の一押しニュースを要チェック!
5位 野村祐輔(広島東洋カープ)がプロ初の10勝!

野村祐輔選手(広島東洋カープ)
プロのローテーション投手と比較すると、スピード的に物足りないが、野村はストレートを動かすという投球に専念した。ストレートを微妙に動かし、芯を外す。カットボール、シンカー、カーブを織り交ぜながら淡々と打者を打ち取る。野村は同じ軌道で続けて投げることがない。毎回、軌道を変えながら打ち取っている。特にピンチになってからの粘りが野村の長所で、打てないコースへ変化球を投げる制球力は一級品。ピンチになった途端に甘く入る投手。ピンチになっても際どいところへ投げられる投手。どちらが成績を残せると言ったら当然、後者であろう。
1年目から緻密な制球力と変化球を駆使して打者を翻弄する投球で、9勝。防御率1.98とセ・リーグの新人投手としては1966年の堀内恒夫(巨人)以来、46年ぶり5人目となる防御率1点台を記録し新人王。2年目は防御率が3点台とやや悪化したが、ここにきて投球の安定度は高まっており、さらに成績を伸ばしていきそうだ。
広島東洋カープは現在、3位。ここまでの成績を残すことができているのは前田 健太だけではなく、彼のように二桁投手を計算出来る投手がいること。その投手をアマチュア時代から追いかけ、一本釣りで獲得出来たカープの編成は先見の明がある。初のCS進出へ。これからも勝ち進む。
4位 前田健太(広島東洋カープ)がセ・リーグ最多タイの14勝!

前田健太選手(広島東洋カープ)
開幕直後は、一度の離脱はあったが、その後はしっかりとシーズンを投げ抜いている。9月10日に13勝目を達成すると、中4日でマウンドに上がった15日の巨人戦。中4日の影響が心配であったが、その心配は全くの無用であった。この日は、常時145キロ~150キロの速球、カーブ、スライダー、シュート、チェンジアップを巧みに投げ分ける投球。一つ一つの球の精度がハイレベルで、コントロールミスが全くない。コントロールが良いので、無駄球を投げずに済む。前田は7回まで84球と超効率的な投球でマウンドを降りた。
150キロの速球、縦、横、緩急を使った変化球を自在に投げ分けることができているのはフォームの完成度の高さ。足上げのバランスは素晴らしく、踏み出す足はややインステップ気味。それによって左肩の開きを抑えることができている。腕の起動を見ると体の近くで腕の旋回し、しっかりと右ひじを上げてリリースする。リリースポイントを見るとほぼ一定のポイントで離すことができている。このリリースポイントの安定さがクオリティの高い投球の根幹となっている。
これで前田はリーグ最多の14勝。防御率も1.93まで向上し、セ・リーグでただ一人の防御率1点台である。広島東洋カープは借金5に減らし、CSに一歩前進。やはり大黒柱となるエースの存在が広島東洋カープの原動力となっている。
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