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第1回 MLBを代表するスーパースター デレク・ジータ2014年05月16日

ヤンキースタジアムフィールド

 ニューヨーク在住の私は、MLBシーズン中は主にヤンキース、メッツをメインに取材を行っている。最初に現場で取材したのは最も伝統があり、名実共にメジャー最高峰のヤンキースだった。

 今年のヤンキースはオフシーズンに巨額投資をして大型補強を行った割には、現時点で絶対的なエースがおらず、またホームランバッターもいる訳ではないという状況ではあるものの、なんとかリーグ上位の成績をキープしている。

 そのチームの原動力となっているのが、デレク•ジータ選手というMLBを代表する選手であり、ニューヨークでも最も人気を博するヤンキースのキャプテンの存在だと私は思うのである。

 シーズンが始まる前の、スプリングトレーニング期間中に、2014年のシーズンをもって引退する事を表明したジータ選手。人格者としてヤンキースのみならず、他球団からもメディアからも、そしてもちろんファンからも長きに渡って慕われている彼。
 現地のメディアも、彼以上の人格者は今後現れないだろうと思うと嘆くほど。そして、あのイチロー選手でさえ、「ジータの最後の年に、同じチームで一緒にプレー出来る事は大きなことだ」と語っている。

 「ニューヨークでの20年目。そしてマイナーまで含めれば23年間もプレーしてきて、もう十分にやった、何か他のこともやってみたいと思うようになった。ただ、もう1年残っていることを忘れてほしくない。」

 スプリングトレーニングが行われているフロリダ州タンパで2月19日引退会見を行った際、引退決意に至った理由をそう説明したジータ。最後のシーズンを前に、自身の進退について話しながらも、同僚たちに向けてメッセージを送ることも忘れなかったのが印象的であった。

 チームメイトと時間を共有するのが好きなジータ選手。怪我に泣いた昨シーズンも、出来る限り球場にきて仲間と言葉を交わしたりしている姿をよく見かけた。 完全復帰となった今シーズン、ジラルディ監督は、ジータ選手の年齢と、怪我から復帰したばかりの体調を考慮して、適宜休む事を示唆するのだが、全ての試合に出る事を望むジータ選手を説得して休みを与える事は本当に大変らしく、記者会見でもよくその苦労をこぼしている。

 ヤンキース生え抜きの選手、そしてチームのキャプテンとして、そしてニューヨークの大スターとして常にトップであり、常に注目を浴び続けてきたジータ。
 長年ヤンキースの第一線で活躍してきたジータが語る、ヤンキースで成功する秘訣をはじめ、ヤンキースでプレーすることの意味、そして彼からみた日本人チームメイトについて興味深い話を聞く事ができたので、今回のコラムでお伝え出来ればと思う。

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プロフィール

中薗麻衣
中薗麻衣
  •  ニューヨーク在住6年目。現在、ニューヨークのTVプロダクションに勤務し、MLBをはじめNBA, NFLなどアメリカンスポーツ取材を2010年より行い、日本向けに、コラム執筆、取材リポート、映像編集、番組コーディネート業等、幅広く活動している。

     NHKスポーツニュース番組、「おはよう日本」スポーツコーナーMLBスプリングトレーニング等他多数。週刊ダイヤモンドオンライン「アメリカンスポーツビズの歩き方」コラム執筆、週刊NY生活「MLBコラム」、週刊NY生活TV、テレビ東京「海外いくならこーでね~と!」出演など。

  • twitter:@Maia_K_Nakazono

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