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第2回 田中将大投手、連勝ストップも高まる現地評価2014年06月02日

球場にある田中選手のバナー

 そういうわけで、当然次回の登板も勝つだろうというのが大方の予想であった。だが、結果は大方の予想を裏切って負けてしまった。
 この日の天候は、曇りのちどしゃぶりの雨という悪条件の中での登板。ボールを握る田中投手の手も雨で濡れていたので、雨が彼の制球を狂わせていた事には違いない。田中投手がマウンドに上がる度に激しくなる雨。
 この日天気が味方をしてくれることはなく、初めてここで黒星がついてしまった。私は彼が負けてしまったのには、このような不運があったのも一因ではないかと思う。

 対戦相手となったカブスとは、今回2回目の対戦。当然向こうもしっかりと田中対策をして試合に臨んでくるわけで、レンテリア監督も、試合前のチームミーティングで低めのボール、スプリットやツーシームはボールになるので手を出さないようにとチームに指示を与えていた。

 試合中は、雨の影響もあってか田中投手自身も低めにボールを集める事は出来ず、その結果6回8安打4失点。さらに味方からの援護もなくチームは1対6で破れることとなった。

 日本時代からの連勝がいったん途切れたことについて、田中投手は、
「負けたことはやはり悔しいですし、またここまで連勝記録というのを楽しみにして下さっていた方々に対しては本当にここで途切れてしまうのは申し訳ないなと思います。
 ここまで来れたのもチームメートの皆さんの力のおかげだと思いますし、ピッチャー1人で勝つ負けるっていうのを決めれるわけじゃないので、本当にみんなに感謝したいです。でもこれが、今日負けて、次の試合っていうのが僕の中では本当にすごく大事だというふうに思っているので、またこの次の登板までの間、しっかりと準備して次の登板を迎えたいと思います」
と悔しさをにじませながらも、こうコメントしていた。

 彼の制球を狂わせた天候に関しては、
「雨が降っていないのと比べればもちろん違うが、だからといってもそういう中でも対応して投げないとならないし、そういうところで自分の投球が出来なかったのは自分の未熟なところだ」
と負けを天候のせいにする事はなかった。

 この日初黒星がついた後のメディアの落胆ぶりは田中本人と同等、いやそれ以上であったかもしれない。
 ヤンキースの試合をメインで放送しているYESネットワークの名物キャスター、マイケル・ケイ氏が、試合後の放送でみせた彼の顔の表情からも、落胆ぶりがうかがえるほどであった。

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プロフィール

中薗麻衣
中薗麻衣
  •  ニューヨーク在住6年目。現在、ニューヨークのTVプロダクションに勤務し、MLBをはじめNBA, NFLなどアメリカンスポーツ取材を2010年より行い、日本向けに、コラム執筆、取材リポート、映像編集、番組コーディネート業等、幅広く活動している。

     NHKスポーツニュース番組、「おはよう日本」スポーツコーナーMLBスプリングトレーニング等他多数。週刊ダイヤモンドオンライン「アメリカンスポーツビズの歩き方」コラム執筆、週刊NY生活「MLBコラム」、週刊NY生活TV、テレビ東京「海外いくならこーでね~と!」出演など。

  • twitter:@Maia_K_Nakazono

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