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第3回 It's Tanaka Time!2014年06月17日

ヤンキースのチームストアの様子

 日本で高校時代から多くの注目を浴び、順風満帆ではなく何度か悔しい思いも経験した田中投手は、多少のことでは動じない精神力を自然に身につけたのかもしれない。

 以前、田中投手を取材した時に「まだニューヨークのことは全然知りません。月の半分は遠征ですし、ニューヨークにいても球場と自宅の往復だけですから」と言っていた。

 まだ若いが奥さんもいるので、外食する必要も無く休みの時は家でのんびり過ごす、本人の言葉を借りると「引き篭もって」おり、オンオフをしっかりと分けているところも成功の秘訣なのかも知れない。

 ジラルディー監督もメジャー1年目、開幕2ヶ月ですでに2桁勝利をあげているルーキーに対して、前評判以上の働きをしていると絶賛。
 監督としては、メジャー1年目ということで、中4日でまわすローテーションやメジャーの文化に慣れることに関して憂慮していたが、思っていた以上にすんなり順応している田中投手にとても印象づけられているとコメント。

 また、ヒットやホームランを浴びても投球の仕方を知っているし、どのように立て直したら良いか、どのように試合を締めたら良いかを知っている。メンタルが非常に強い選手であると何度も話すほど、やはり監督からみてもそのメンタルの強さはお墨付きなのだ。

 世界最高峰の選手がこぞって集まるメジャーリーグという舞台で成功するには、技術はもちろんのこと、メンタルの強さこそが勝敗を左右するのかもしれない。それを、海を渡って来たばかりの新人が証明してみせた。

 田中が毎日先発してくれれば、、、ともうすっかり田中投手頼みになっているニューヨークのメディアやファン達。
 よくヤンキースのファンはただ試合を観に来るのではなく、ヤンキースが勝つところを観に来ると言われているが、田中投手が先発するときはいつもヤンキースが勝つので、ヤンキースタジアムでの集客率がずば抜けて高い。

 開幕当初は、キャプテンのジーター選手が今季限りで引退を表明していることもあって、ジーター選手のユニフォームを着たファンが圧倒的に多かったが、田中投手のユニフォームやTシャツを着たファンも多く見かけるようになった。
 田中投手がどこまでニューヨーカーを魅了するのか、このまま残りのシーズンも素晴らしい旋風を巻き起こしていってほしい。

(文・中薗麻衣

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プロフィール

中薗麻衣
中薗麻衣
  •  ニューヨーク在住6年目。現在、ニューヨークのTVプロダクションに勤務し、MLBをはじめNBA, NFLなどアメリカンスポーツ取材を2010年より行い、日本向けに、コラム執筆、取材リポート、映像編集、番組コーディネート業等、幅広く活動している。

     NHKスポーツニュース番組、「おはよう日本」スポーツコーナーMLBスプリングトレーニング等他多数。週刊ダイヤモンドオンライン「アメリカンスポーツビズの歩き方」コラム執筆、週刊NY生活「MLBコラム」、週刊NY生活TV、テレビ東京「海外いくならこーでね~と!」出演など。

  • twitter:@Maia_K_Nakazono

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