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第5回 キューバ出身のプレーヤー達の未来2014年07月16日
7月に入り、メジャーリーグもシーズンの半分が過ぎてきた中、現在ホットな話題となっているのは7月15日にミネソタ州ミネアポリスで開催される、第85回MLBオールスターゲームだ。
昨年、ニューヨークで開催されたオールスターゲーム。
世界の中心といわれるニューヨークが、スポーツ振興都市としても有名になることで、その経済効果は莫大で、ニューヨークにある 地方開発事業団、New York City Economic Development Corpによると、オールスターゲームイベント開催期間中、ニューヨーク市では1億9150万ドル(約191億円)の経済効果があり、これは今までオールスターが開催された中で一番大きな金額になった。
またオールスターゲームのホストチームとなれば、その年のレギュラーシーズンのチケットの売り上げが例年に比べてかなりアップするそうで、スポンサー契約を結ぶ企業にとっても、オールスターゲームのホストチームになれば、たとえそのチーム自体が弱くても露出が増えるため、メリットが大きくなる。
今年からミネソタ・ツインズの球場内には日本のお菓子で有名な森永ハイチュウの看板も立てられており、このオールスターイベントでますますハイチュウの露出度はアップするであろう。
MLB PRによると、昨年のオールスターゲームは200以上の国と地域に放送され、メディアに発行したクレデンシャル(取材パス)も16ヵ国、3500枚以上に及ぶという。まさに世界に市場が広がっており、そこから上がってくる収入も忘れるわけにはいかない。 こうした一大イベントを通じて、球団だけでなく、地域やMLB機構が潤うような仕組みがビルトインされていることに、アメリカンスポーツビジネスの神髄を垣間見た気がした。
そんなMLBの一大イベントが一週間後に開催されるにあたって、オールスターに選出される選手が現地時間7月6日に発表され、日本人では初出場のニューヨーク•ヤンキースの田中 将大投手、3年連続出場のテキサス•レンジャーズのダルビッシュ 有投手が選出された。
MLBオールスターに出場する選手は、ファン投票からなる一般投票と、関係者投票、監督推薦から選出され、ナリーグ、アリーグそれぞれから33選手、全部で66人1日限りのドリームマッチが行われる。
そして勝ったリーグは、ワールドシリーズでのホームアドバンテージを獲得することができるのである。
一般投票はすでにもう締め切られているが、今年中間発表をみていて気づいたのは、ファン投票で多くの票を集めている選手でキューバ出身の選手の台頭が目立っていたということである。

- 中薗麻衣
- ニューヨーク在住6年目。現在、ニューヨークのTVプロダクションに勤務し、MLBをはじめNBA, NFLなどアメリカンスポーツ取材を2010年より行い、日本向けに、コラム執筆、取材リポート、映像編集、番組コーディネート業等、幅広く活動している。
NHKスポーツニュース番組、「おはよう日本」スポーツコーナーMLBスプリングトレーニング等他多数。週刊ダイヤモンドオンライン「アメリカンスポーツビズの歩き方」コラム執筆、週刊NY生活「MLBコラム」、週刊NY生活TV、テレビ東京「海外いくならこーでね~と!」出演など。
- twitter:@Maia_K_Nakazono
- ニューヨーク在住6年目。現在、ニューヨークのTVプロダクションに勤務し、MLBをはじめNBA, NFLなどアメリカンスポーツ取材を2010年より行い、日本向けに、コラム執筆、取材リポート、映像編集、番組コーディネート業等、幅広く活動している。
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