印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

第12回 課題が明らかになった田中将大が次に目指すもの2015年04月08日

オープニングゲームを迎えるヤンキースタジアム

 今年、田中は昨年と比べてピッチングスタイルを変えており、以前長打を浴びることの多かったフォーシームではなく、ツーシームをメインに投球を組み立て、三振をとるというよりかは、元チームメイトであった黒田 博樹(関連記事)投手のように打たせてとる、というスタンスに変えてきている。

 しかし、この日の試合ではそのツーシームの制球が定まらず、フォーシームも最高速度は149キロ、スプリットも見極められ、3回以降は苦しい試合展開となった。

 今回の登板で90球前後の制限をかけられながら、どのように投球を組み立てていくのかということに関して、開幕直前に
「とにかく球数を減らして長いイニングを投げられるように、無失点で登板を終えるということが一番だと思うが、もちろん理想どおりには簡単にはいかないので、球数どうこう考えすぎないほうがいいと思いますし、どういう状況であれ、球数をかけてでも、自分がマウンドに立っている間は失点を防ぐということが大事かなと思います」
とコメントした田中。

 この日の試合は4回で82球を投げ、ストライクは50球。ストライク率は61%と通常よりも10%近く低い数字となってしまった。

 試合後の会見でジラルディ監督は、
「ボールが先行になってしまった。安打と四球、そしてバントプレーがポイントとなった。私たちはボールが先行になると危ない打者が多いことは分かっていた。ストライク先行の時はよかったが、ボールが先行になってしまいミスとなった」
と、田中の投球を分析し、「最初の2イニングはとてもよかった」と話した。そして田中の健康状態については「問題ない」と話した。

 ロスチャイルド投手コーチも、この日の田中の登板に関して、
「良いところも悪いところもあった。ベストのピッチングでなかったことは確かだ。 登板後の体調に問題はない。スプリングトレーニングを通して、ゆっくりとスタミナの強化を図ってきたが、シーズンが始まってからもそれは続いていく。今日は結果的には良くないものとなったが、スプリットで三振もよく取れていたので、大きな心配はしていない」
とコメント。

 今後は投球数100球程度をめどに投げていく田中。
シーズン開幕戦を敗戦投手と苦いスタートをきったが、まだまだシーズンは始まったばかり。次回のレッドソックス戦での登板では、今回の課題をクリアしてファンもメディアも唸らせる田中将大のピッチングを見せてくれることを期待したい。

(文・中薗麻衣

このページのトップへ


【関連記事】
第13回 いよいよMLBキャンプイン!2016シーズンを振り返る【後編】イチローが3000安打達成!そしてA・ロッドが引退」【MLBコラム】
第12回 もうすぐMLBもキャンプイン!2016年の10大ストーリーを振り返る!【MLBコラム】
第7回 開幕ダッシュ失敗のヤンキース!次なる手を探れ!【MLBコラム】
第5回 2015年MLB10大ストーリー【前編】「全米を沸かせたスタープレイヤーたち」【MLBコラム】
第5回 クジ11連敗のオリックスが取るべき戦略は「野手1位」。その理由とは?【知って得するドラフト豆知識!】
田中 将大(駒大苫小牧) 【選手名鑑】

プロフィール

中薗麻衣
中薗麻衣
  •  ニューヨーク在住6年目。現在、ニューヨークのTVプロダクションに勤務し、MLBをはじめNBA, NFLなどアメリカンスポーツ取材を2010年より行い、日本向けに、コラム執筆、取材リポート、映像編集、番組コーディネート業等、幅広く活動している。

     NHKスポーツニュース番組、「おはよう日本」スポーツコーナーMLBスプリングトレーニング等他多数。週刊ダイヤモンドオンライン「アメリカンスポーツビズの歩き方」コラム執筆、週刊NY生活「MLBコラム」、週刊NY生活TV、テレビ東京「海外いくならこーでね~と!」出演など。

  • twitter:@Maia_K_Nakazono

コメントを投稿する

コラム